東の青年と青年02
※セクハラ注意。
俺が、間違っているのだろうか?
「しっかり鍛練に励むのよ、ケント。」
「アシタカ様の言うこと、ちゃんと聞かなきゃだめだからね。」
「それではあにさま、ケントのことよろしくお願いします。」
「あぁ、勿論。」
なんてやり取りの後、笑いながら、頬を染めながら去っていくカヤとその友人ら。
そんな三人の姿を見送って、「さぁ、」と俺の方に向き直ったアシタカ様は相変わらず優しく微笑んでいる。
「我々も、もう少ししたら休憩するとしよう。」
「は、はい…」
その手も相変わらず俺の衣の中に突っ込まれたまま、妖しく蠢いて、いる。
カヤ達が来る前から去るまでの間、去った後もまるで何事もなかったかのように、ずっと。
これは、気にする俺の方が間違っているのだろうか?
(いや、そんなことはない…はず。だけどカヤ達のあの反応を見ると、というかあいつら、これを見ても何も反応しなかったんだが、目は大丈夫なのか?ちゃんと、見えているのか?それともやっぱり俺の方がおかし…え?)
軽く思考が混乱していると、不意に耳元で「どうした、ケント」とアシタカ様の声。
思わず肩が跳ねた。
「っ、何でも、ありません…」
「もう少しの辛抱だ、集中しよう。」
「…申し訳ありません…」
アシタカ様が言ったことは決して間違っていない。
なので素直に謝罪を口にしたものの、何となくどこか理不尽なものも感じていた。
(集中しろ、とアシタカ様は言うが…そもそも邪魔しているのはこの人自身じゃ)
「ケント。」
俺の心を読んだかのように、少し厳しい声色で呼ばれる己の名。
図星を突かれ、慌ててそれに返事をしようと口を開いた途端。
「ひゃぁ、ん…っ」
思わず漏れ出てた声に口元を押さえる。
そして火が噴き出るかと思えるほど、顔に熱が集まるのを感じるのだった。
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(小さく聞こえる笑い声に、ますます煽られる羞恥心)
(というか、今どこ触って…!?)
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嘘つき、ロンリー。