これまでの話




同じ村で同じ年頃の同じ性別。

傍から見ればたったそれだけの理由で、当人らにしてみれば勿論それだけの理由でもなかったのだが。


「何で仲がいいのか、って言われても…なぁ?」

「どうしてだろう…」


明確に言葉にしろと言われれば、それはひどく難しい。


気付けば隣にいた。

気付けば手を繋いでいた。

気付けば笑い合っていた。

気付けば…


きっとそんな、小さなことの積み重ね。


そうやって培ってきた関係は単なる相性云々を軽く飛び越え、とてもとても強固なものへと姿を変えていったのだろう。


「おれたち、ずっと友達だよな!」

「うん!」




“ちくっ”




(?なんだ、今の…)

(むねが、痛い…?)


ただし、それが『友情』とは限らなかった。





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(大巫女様すら気付かぬ棘が一本、)
(幼い子らがそれを理解出来ぬのも道理)

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嘘つき、ロンリー。