これまでの話
一
同じ村で同じ年頃の同じ性別。
傍から見ればたったそれだけの理由で、当人らにしてみれば勿論それだけの理由でもなかったのだが。
「何で仲がいいのか、って言われても…なぁ?」
「どうしてだろう…」
明確に言葉にしろと言われれば、それはひどく難しい。
気付けば隣にいた。
気付けば手を繋いでいた。
気付けば笑い合っていた。
気付けば…
きっとそんな、小さなことの積み重ね。
そうやって培ってきた関係は単なる相性云々を軽く飛び越え、とてもとても強固なものへと姿を変えていったのだろう。
「おれたち、ずっと友達だよな!」
「うん!」
“ちくっ”
(?なんだ、今の…)
(むねが、痛い…?)
ただし、それが『友情』とは限らなかった。
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(大巫女様すら気付かぬ棘が一本、)
(幼い子らがそれを理解出来ぬのも道理)
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嘘つき、ロンリー。