これまでの話
七
移ろいゆく時の中で、変わるものもあれば変わらぬものも、ある。
「村を出る?俺がか?」
「じいじ達が心配していた。」
「何でまたそんな話に…」
「時々あるそうだ。そなたのように執着心の薄い若者がある日、突然いなくなることが。」
「執着心、ねぇ…そんなつもりはさらさらないんだがなぁ。」
食の好みに、色の好み。
得意とする得物は、またその反対は。
「でも、まぁ…別に俺がいなくなっても大丈夫なんじゃないか?村にはまだお前がいるんだし、何の心配も」
「そなたがいなければ意味がない。」
考え方も、感じ方も。
「…じいさま達の杞憂だ。村を出るつもりなんてないさ。」
「本当に?」
「あぁ、だってここにはお前がいる。」
そして―…
「俺達、友達だろ?」
「…そう、だな。」
同じ村の同じ年頃の同じ性別の、青年が二人。
さて、若き二人のそれは、一体どちらであろうか。
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(ちくりとした胸の痛みさえ、)
(七生後も、ずっと、きっと)
そして、“これから”の物語は―…
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嘘つき、ロンリー。