大泥棒が暴く城の謎

接触


ルパンの仲間に凄腕のガンマンがいることは有名な話だ。

だから今回、襲撃の恐れがあると聞いて、狙撃ポイントになりそうな場所を予め点検していたのだが…


「お前さん、ここを選ぶとはなかなかセンスがあるじゃねぇか。」

「ぐっ…」


まさか一発目で当たりを引いてしまうとは思いもしなかった。


そして逃げる間もなく刀を突き付けられた挙げ句、「変装に使えそうだ」と隊服を剥ぎ取られてしまった俺。

現在下着姿のまま縄で縛られ、髭面帽子のガンマンと二人っきりだ。


なんて屈辱的な…!


「まぁ、事が全て終わるまでの辛抱だ。少しの間そこで我慢してな。」


ぎりぎりと俺の歯軋りが聞こえたらしく、苦笑混じりにガンマンが俺の方に手を伸ばす。

殴られる!と一瞬身構えたものの、その手は何故か俺の頭を二、三度掻き撫でただけで終わった。


「っ…子供扱いするな!」


俺はこの国の衛士だぞ!と噛み付けば、「そりゃ失敬」と隠すつもりのない笑い声。

また何か文句を言ってやろうとして、ふと口を閉ざした。


(いや、確かに俺は未熟だ…)


恐らく今回の最大の失敗は、独断で動いたということだろう。

同僚の一人でも連れていれば、一言声を掛けていれば今頃こんなことにはならなかったはずだ。


グスタフ隊長から叱責を受けることは間違いない。

いや、それ以前に…


そう一人でひっそりと落ち込んでいると、「まぁ、何だ…」とばつ悪げに頬を掻くガンマン。


まだ何か言うのかと顔を上げ、睨みつければ、鍔の下から覗いた片目と視線がかち合った。


「就職先が無くなったら、俺が面倒見てやるよ。」


「…………は?」





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(筋は悪くねぇ…弟子を取るのも面白そうだ。)
(!敵の情けなど…!)

((…求婚、ではないのか…))


そう物陰で赤面するサムライが一人。

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嘘つき、ロンリー。