大泥棒が暴く城の謎

早朝


(うぅ…さみっ……)


泥棒一味に捕われて、とうとう逃げることも叶わず一夜が明けてしまった。

吐く息は白く、身体の震えは一向に治まる様子がない。


「おい、大丈夫か?」

「う、うるさい!それより早く服を返せ…!」


一体、俺はいつまでこうしていればいいのか。

昨夜の内に投げて寄越されたキャンプ用の毛布は渋々上に掛けているが、元が下着姿のままでは焼け石に水だ。


同じことを思ったのだろう、髭面のガンマン(確か仲間は次元と呼んでいた)が小さく苦笑を漏らす。


「悪いが、ルパンの奴が持って行ったっきりで、ここにはねぇよ。」

「ぐっ…!」


ならば奴はいつ、戻って来る!?

と叫ぼうとした瞬間、声が出るよりも先に冷たい空気が肺に侵入し、思わず咳き込んだ。


針に突き刺されたような、何とも言えない痛みが俺を襲う。


若干涙を浮かべてしまったが、生理現象だ、泣いた訳じゃない。


「…ったく、しょうがねぇなぁ。」


咳き込んだ拍子に外れてしまった毛布を次元が拾い上げる。

そしてこちらへ近寄って来る姿に何をするつもりなのかと見上げていれば、奴はそれを自分の肩に掛け、そのまま俺を後ろから抱き込んだのだった。




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(うー…本当さみぃな…)
(ばっ、寄るんじゃ…痛っ!おまっ髭っ痛っ!というか近いっ!近いっ!)

((………破廉恥だ…))


そう思ったサムライが一人、いたとかいなかったとか。

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嘘つき、ロンリー。