仮想の物語

IF〜夢主死亡ED


※映画終了後。
※死ネタ注意。
※主←シータ










「…ごめんな…」


そう言って、貴方は小さく笑った。












「―…シータ?」


どうかした?と不安げなパズーの声に、ようやく私は我に返った。


「ううん、何でもない。」

「…そっか。一雨きそうだから、早く帰ろう?」

「うん。」


私の返事にパズーは少し寂しそうな顔をして、でもそれ以上は何も聞かなかった。

そして歩き出したパズーの後を追うように私も一歩足を踏み出す。




『アンタを守るのが俺の仕事だ。』




(あれからもう、随分経つのね…)


以前は慣れない農作業に四苦八苦していたパズーも、いつの間にかその姿が様になっている。


それが微笑ましくて、でも少しだけ寂しい気がした。



(……次の誕生日で、パズーはあの人と同じ歳になる。)



(私もそうやって年を重ねて、大人になって、)



(結婚して子供を産んで、)



(お母さんになって、お祖母さんになって、)





(でも、それでもきっと―…)





彼のことは忘れないだろう。





『パズー、シータ嬢を頼む…』




『…ごめんな…』





「…シータ?」



不意に足を止めたパズーが振り返る。

それと同時に“ぽつり”、と。




『約束、守れなくて』




最初の雨雫が頬に落ちてきた。








これが、恋だと知りました。
最初で最後の、恋でした。


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IMG song by//高/杉 さ/と美

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嘘つき、ロンリー。