ドラケンと年下04


※エマ死亡軸未来。
※モブ友有り。











「それ、もう少し馬力が欲しいところだよな。」


定期購読しているバイク雑誌に目を通していると、いつの間にかすぐ側に立っていたイヌピーがそう言って手元を覗き込んでいた。


「じゃなきゃ、多分置いて行かれちまうだろうし。」

「何の話だ?」

「何って、バイクの話だろ?」


それは解ってる、と返すより先にイヌピーの口から出たのは思わぬ名前だった。


「あの子のツレ、確か玄兎って言ったっけ?アイツに勧めるバイク、探してたんじゃないのか?」

「………」

「あの子、『ツーリングに行く』って張り切ってたし、だったら同じくらいの…この辺か?」


黙り込んだオレに構わずパラパラと頁を捲っていたイヌピーだったが、「すみませーん」と客から声が掛かり、その手が止まる。

そして呼ばれた方へ行こうとし、不意に振り返った。


「…ココも、そういうところあったけど、前に進んでも別に誰も責めないぞ。」


何の話だ、と問い返すべきか。

それとも、解ってる、と応えるべきか。


迷う間にイヌピーは行ってしまい、オレは少し考えた後、開かれた頁の端を折り曲げると腰を上げた。




【紫花】
花言葉(移り気)(辛抱強さ)


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元拍手お礼文

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嘘つき、ロンリー。