▽悪男SS▽犬彦と風神(笑)


※【負けるしかない戦い】その後。







『エレキング』に「王」と認められ、『風神』を跪かせた男、野良山犬彦。

最早その実力を疑う者はおらず、次なる挑戦者も特に現れないまま、今年の一年戦争は早々に幕を閉じた―…が、そこで終わらないのがやはり鈴蘭流。


犬彦の勢いは止まることなく、むしろ増していく一方で、周囲に向けられる鋭い眼光はまるで血に飢えた野獣の如く。

そして、日々喧嘩に明け暮れる中いつしかその両脇には自然と『エレキング』『風神』両名が立ち並び、次第に他一年生らも一人また一人とそれに連なっていくのだった。


犬彦による鈴蘭制覇も時間の問題か。

そうそこかしこでヒソヒソと取り交わされる噂話を聞き咎め、ついに主要だった上級生らがその重い腰を上げ、










「…からの生意気なルーキーに降り掛かる洗礼。そして長い激闘の末、俺はとうとう大の字に倒れて一言。『これが、鈴蘭か…!』」

「それはない。」

「あ?何でだよ?」

「お前は今、二年どころか三年にまで警戒されているからな…誰だって腹パン一発でヘソから血を噴出させる惨劇見れば、嫌でも二の足を踏むに決まってる。つまり洗礼自体受けることはない。」

「ぐっ!じゃあ他校と」

「それもない。」

「何で」

「他所も他所で新入生を迎えたばかりだ、内輪のゴタゴタはまだ治まってないはず。いくら不良高の激戦区とはいえ、抗争が起きるとしたらまだ当分先のことだな。」

「ッ、クソッ…!」

「もう諦めて普通に鈴蘭の頂点でも目指したらいいんじゃないか?江零木達も期待してる。」

「っ、俺は!格好良く負けてぇんだよ…っ!」

「………」

「どこかにいねぇのかよ!?喧嘩が強くて、何が何でも絶対に勝つ!っていう信念を背負ったやつ!出来れば正義の味方的な!」

「お前な、たかが不良に何期待して、」

「おい、犬彦!玄兎!面白そうな話、仕入れてきたぞ!」





「少し遠くなるんだけどよ、風鈴高って知ってるか?」





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…からの、鴉尊×WBコラボ予定でした。

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嘘つき、ロンリー。