ドラケンと告白魔01


※原作軸過去(東卍)。








突然だが、俺はドラケンこと龍宮寺堅のことが好きだ。

本当に突然で申し訳ない。


まぁ、だからと言って今から長々と惚気話をするつもりはないので、そこはどうか安心してほしい。


正直自分でもドラケンの何が好きなのかよく解っていないので、正確には惚気話を「しない」のではなく「出来ない」のだが。


ただ、どれぐらい好きなのか?と聞かれたのなら―…





「そりゃあ『あいらぶドラケン』ってTシャツを勝手に作って特攻服の下に着るぐらいには。」

「え。」


常日頃から「ドラケンに惚れている」と公言して憚らない俺に対し、最近仲間達の反応も醒めたものになってきていたため、タケミっちのそれはすごく新鮮だった。

それに気を良くした俺は「見るか?」と聞きながら上着に手を掛けた、その瞬間。


タケミっちの視線が俺の胸元へ向けられるより先に、俺の視界がガコンッと揺れた。

それはもう、後頭部に大きな衝撃を受けた。


「いっ、てぇ…!」

「くだんねぇことやってんなよ、バーカ。」


思わず頭を抱えて蹲った俺の上に降りかかったのは、愛しのダーリンの声。

なんて思っていたら、まるでそんな思考すら読んだかのように蹴りを入れられた。


さすがドラケン、容赦ない。


「タケミっち、向こうでマイキーが呼んでんぜ?」

「え、あ、うん…?」


チラチラと俺とドラケンを気にしながら、やや小走り気味に去っていくタケミっち。

その後ろ姿を見送って立ち上がれば、まだズキズキと頭が痛んだ。


今日はもう何も考えたくない気分だ。

パーちんを探そう、パーちんはどこだ?


「おい、玄兎。」

「んだよ?」

「次またバカ言いやがったら、そん時はオマエ、覚悟しとけよ?」

「…へーい。」





もう一度言うが、俺はドラケンのことが好きだ。

実はこれが結構マジな話で、何かの拍子にそれを自覚してしまった俺は、しばらくの間はモンモンと一人、悩みに悩みまくったものだ。


結果、トチ狂って一度東卍の集まりで「ドラケン愛してる!」と叫んでしまい、おかげで周囲からはすっかりネタ扱い、俺も堂々と告白できるようになってすっきり爽快だったわけだが。


当のドラケンに釘を刺されてしまっては、ここらが潮時だろう。

ただ未練があるとすれば、一度ぐらいは本人に面と向かって真剣に言ってみたかった、とは思う。


本当に、最後に一回だけ。

何だかんだ言って相手はドラケンだし、あと一回の告白くらいは大目にみてくれたりはしないだろうか?


なんて期待した俺は甘かった。


「覚悟しとけ、ってオレは言ったよなぁ?」


笑っているのか、怒っているのか。

歪むドラケンの顔に(あ、これ、マジやっちまったわ)と後悔した次の瞬間には逃げる間もなく、胸倉を掴まれて少し足が浮きそうになった。


「テメェが先に言いだしたんだ、責任持てよ?」


次に来るのは蹴りか拳か?

下手すれば東卍追放なんてこともあり得るかもしれない。


なんて若干息を詰まらせながらも腹を括った俺は、何とか衝撃に備えようと目をつぶって歯を食いしばり、そして―…




「…アレで告白OKだなんて誰が思うんだっつーの。なぁ?タケミっち。」


そしてタケミっちが顔を引き攣らせながら同意するより先に、また俺の視界がガコンッと揺れたのだった。




拳で語れ

(どうか通訳ぷりーず。)


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こっそり悪男祭より。
リクエストありがとうございました!


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嘘つき、ロンリー。