マイキーとヨメ(仮)01


※原作軸過去。
※マイキー→→→→→男主。









その日、東京卍會の集会に少し遅れて顔を出したマイキー。

元々、野暮用があるという話を聞いていたので、遅刻自体は特に誰も気に留めていなかったのだが、問題はその後のこと。


いつもなら総長の到着をメンバー総出で出迎えるところ、その総長の姿を一目見た瞬間、まるで時間が止まったかのように全員ピタリと固まってしまった。

本来それらを叱り飛ばすはずのドラケンですら動きを止めてしまっている。


そんな周囲の様子が目に入らぬように、自然と人垣が割れて出来た道の真ん中をマイキーは上機嫌に進んでいく。

一人、ではなかった。

その隣、一歩後ろを歩くのは近隣高校の制服を着た少年だ。


勿論東卍の人間ではないが、マイキーは時々気まぐれに「お気に入り」を連れてくることがあるので、それは一向に構いはしない。

が、その「お気に入り」と手を繋いでいる、となると話は別だ。


それもガッチリ恋人繋ぎで。


と、そこでようやくドラケンが我に返った。


「おい、マイキー。そいつは…?」

「あぁ、これ?オレのヨメ。イイだろー?」

「………」


マイキーの返答に、何か言いたげに眉を顰めたドラケンの視線が隣の少年へと向けられる。

近くで見ると非常に整った顔をしていて、同性でも思わずドキッとするような色気があるが、その表情はどこか疲れ切っていた。


だがドラケンの視線を受け、すぐにその意を察したらしい。


「さっきそこで彼が落とした小銭を拾って渡したら、何故かここまで連れて来られたんだ。君、何とかしてくれないか。」

「………」

「あ?オレらの仲を邪魔するってんなら、ケンチンでもコロスゾ?」

「………」

「早く家に帰りたいんだ。頼む、ケンチンくん。」

「!玄兎、もう一回。今の、もう一回言ってよ。」

「は?『たのむ、けんち」

「おーい、オマエらー。今日はもう解散すんぞー。」


そしてドラケンが発した号令により、周囲の止まっていた時間は再び動き始める。

反対の声はどこからも上がることはなかった。




未来の姐さん?

(戸惑いながらも指示通り去っていく仲間達の背中を見送るドラケン)
(その背後ではマイキーが玄兎にキスを迫り、玄兎はそれを空いた片手で押さえつけながら溜め息を吐いた)

(結局玄兎が家に帰り着いたのは、日付が変わる頃でした)


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こっそり悪男祭より。
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嘘つき、ロンリー。