マイキーと銭湯の客01
※原作軸過去。
※残念ながらカッコいいマイキーはここにはいません。
家の風呂が壊れてしまった。
修理自体はすぐに済むそうだが、「ちょうどいい機会だから」とうちの両親は予てより温めていたらしいリフォーム計画を突然打ち出してきた。
おかげで我が家の風呂は一ヶ月ほど使用不可だ。
「近所に銭湯があるでしょ?」
学校から帰って、飯食って、それから風呂屋に行く?そんなのダルすぎる。
今はそう汗を掻く季節でもないし、濡れタオルで身体を拭くぐらいで済ませるかと呑気に構えていたら、風呂セット一式と共に家から蹴り出されてしまった。
言うまでもなく、母親の犯行だった。
そんな気乗りしない時は、結局何をやっても上手くいかないものだ。
(……パンツが、ねぇ…)
一瞬着替えを忘れたのかと思ったが、何度確認しても見当たらないのは穿いてきた方だった。
(ロッカーにちゃんと入れた…つもりだったが、落としてたのか?床の上にはどこにもねぇみてぇだし…こういうのは番台に聞けばいいのか?)
しかし、野郎の使用済み下着を拾わされた相手はなんて気の毒なことだ。
とりあえずいつまでもタオル一枚で突っ立っているのは間抜けすぎる、と考えるのは後回しにして着替えを先に済ませることにしたが…
(チッ…んだよ?さっきからガキがうるせぇなぁ…)
ぎゃーぎゃーばたばたと、小学生が何人か来ているらしい。
時々携帯のシャッター音のようなものも聞こえるが、男風呂で写真を撮って一体何が楽しいのか。
次に来た時も騒いでいるようなら、もう少し時間帯をずらそう。
(…さっき、頭に刺青入れた野郎もいたんだよな……一体どういう銭湯だよ、ここは?)
「そして昨日、通算タオル2枚、Tシャツ2枚、パンツ4枚目をやられた。気ぃ付けろ、あの銭湯には泥棒がいんぞ。」
「……玄兎。お前、もっと気を付けるべきことがあるんじゃねぇか?」
「あ?」
親切心で友人らにそう忠告したら、何故か逆に俺が忠告されてしまった。
助言は大事です
(…おい、マイキー。オマエ、本当そろそろ、いい加減にしろよ?)
(んー…せめてあと一枚、正面からの写真が欲しいんだけど…ケンチンが手伝ってくれればなぁ…?)
(……オレは絶対にイヤだからな。)
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こっそり悪男祭より。
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嘘つき、ロンリー。