場地と参番隊02
※原作軸過去(東卍)。
※未遂ですがモブによるレ○プ表現があります。ご注意ください。
「…おい。どうしたんだよ、それ?」
そう仲間の誰かと顔を合わせる度、何度も同じことを聞かれて、少しイライラしてきた。
「何でもねぇよ」と吐き捨てた回数分だけ、ガーゼの下の頬が痛むせいもあるが、それと同時に昨夜の一件を思い出してしまうのが胸糞悪い。
なんて眉を顰めていると、とうとう焦れたらしいパーちんくんが俺の胸倉を掴んで―…
「おい、パー…本人が『何でもねぇ』っつってんだから、もう放っとけや。」
それを遮った姿に、思わずドキッとしてしまった。
昨日の夜、仲間と別れた直後に突然暗がりに引きずり込まれた、かと思えば顔面を殴られ、倒れるとそのまま地面に押さえつけられてしまった。
勿論、抵抗した。
相手は分かる限りで三人、てっきり抗争寸前の愛美愛主の襲撃だと、そう決め込んでいたが。
『大人しくしてろって。』
ニタニタと俺を見下ろす下品な笑み。
そしてズボンを下着ごとずり下ろされて、俺はようやくその異様な事態に気が付いた。
確かに世の中には頭のおかしな連中が多くいるのだろうが、まさか男の自分が襲われるなんて、想像もしなかった。
『っ、やめ、っ!』
あまりの混乱に身体が固まっていると、内腿に冷たい感触が走った。
後で確認したら薄皮一枚切れて血が滲んでいたので、恐らくナイフか何かだったのだろう。
別にそれほど痛くはなかったが、それよりも「そんな場所」が他人の目に触れた事実の方がずっとキツかった。
最早、あ、うぁ、と不明瞭な声しか出てこなくなり、それを聴いた相手はますます愉しげに笑った。
『順番どうするよ?』
『あ?さっき決めただろーが。』
『もう何でもいいから早くヤ』
『おい、そこで何してやがる?』
その後のことは、正直よく覚えていない。
ただ真っ黒な影が暴れて、暴れて、何もかも蹴散らしていく光景を茫然と見上げて。
『…全部忘れろ。いいな?』
そして全てが終わった瞬間、影だと思っていたそれが真っ黒な長髪だったことに気付いてしまった。
「―…おら、さっさと散れ散れ。」
我に帰ると、犬猫を追い払うかのようにシッシッと手を振る副総長に促されて、その場から徐々に人が減っていた。
その中には、場地さん、の後ろ姿もあった。
反射的に声を掛けようとして、呼吸が止まりそうになる。
『忘れろ。』
途端にこれまでろくに言葉を交わしてこなかったことが悔やまれて仕方ない。
とりあえず場地さんの後に続こうとする松野を呼び止め、「お礼、言っておいてくれ」と伝えることしか俺には出来なかった。
真っ直ぐな線が一本
(直接お礼したいけど、場地さんのあの様子じゃ気持ちも形も、何も受け取ってもらえそうにないな…)(でも何か、俺に出来ることは、)
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こっそり悪男祭より。
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嘘つき、ロンリー。