マイキーとよそもの02
※原作軸過去。
「テメェか。最近マイキーとじゃれ合ってるっつーのは。」
「まいきー?」
確か似たような名前の油性ペンがあったような、なかったような…?
なんて考え込んでいると、俺を呼び止めた相手の顔が不審げに歪んだ。
なかなか大柄な体格に、金の弁髪、龍の刺青。
俺もこの地に馴染んだら、とりあえず金髪に染めるべきだろうか。
と、さらにどうでもいいことを考えていたら、少し戸惑うようにしながら相手が口を開いた。
「…お前、もしかして東卍知んねーの?」
「とーまん?」
何となく学校で何度か聞いた気はするが、連日親父や金髪チビとの喧嘩で怪我をしているせいか、未だクラスメイトと距離があり、親しい友達はいない。
よって、詳しい話を教えてくれる人間がいない。
そう正直に話すと、その顔はますます複雑そうに歪んでしまった。
「ってことがあったんだけど、佐野お前何か知ってる?」
「さー?知んねー。」
どら焼争奪戦後の恒例となった河川敷にて。
金髪チビこと佐野と並んでプリンを食いながら、つい先日あった出来事を話してみたら、佐野はどら焼を食いながら首を傾げた。
地元の佐野が知らないのなら、よそ者の俺が知らないのも無理はないだろう。
ちなみに佐野が食ってるどら焼は勿論、今回の戦利品だ。
今のところ佐野の連勝で俺はなかなかそれを手にすることが出来ないが、最近では佐野がひと口くれるようになったので、まぁまぁ満足している。
「じゃあもう喧嘩する意味ねぇだろ」と親父には言われたが、それとこれとは話が別だ。
と、そこでふと俺はそれに気が付いた。
「おい、口元に餡子ついてるぞ。」
「んー…玄兎、舐めて?」
そう笑いながら佐野が顔を寄せてきたので、俺は言われた通りにペロリとそれを舐め取ってやったのだった。
一緒だとおいしいね。
(友達はいねぇけど、恋人未満は出来ました。)
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こっそり悪男祭より。
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嘘つき、ロンリー。