美藤と幼馴染01


※キャラが女の子化している『クロ/ーズLadies』からの異世界トリップ?
※苦手な方はご注意ください。










さて、まずは俺の幼馴染みについて話そうか。


名前は、ハーフだか何だか知らんが、やたらと長い横文字なのでとりあえず省略。

ぶっちゃけ長すぎて、俺も正確にはよく覚えていない。(これ、本人にバレたら確実に殺されるのでオフレコで)


良家のお嬢様で、三姉妹の次女。

だというのに淑女と呼ぶには程遠く育ち、おかげで俺はいつも彼女に振り回されてばかりいる。


あぁ、彼女と言っても変な勘繰りはやめてくれよ。

関係はあくまでも『幼馴染み』だ。


何でも向こうにはフィアンセがいるらしいし、そもそも俺は男として見られていない。

まぁ、俺も女だと思っていないから、そこはお互い様だ。


だがまさか、いつの間にか男子校に通うようになっていたとは…!


(…うん。現実逃避もこの辺にしておこうか。)


今日も今日とて単車を走らせ、我が儘なお姫様のお迎えに俺がやって来たのはカトレア女子学院…だったはず。

昨日と全く同じ道順で来たから間違いない。


なのに、たどり着いたのは鳳仙学園?やたら坊主率が高いが、野球の名門校か何かだろうか?

一夜にして校風?が変わったのにも驚きだが、校門から出て来る生徒が皆、親しげに俺に声を掛けていくのも正直怖い。

誰一人として知り合いじゃないから、本当に怖い。


「………」

「………」


そしてその内の一人(数少ないnot坊主)は何故か、俺の隣でわざわざ足を止めて煙草を吸い始める始末。

しかも終始無言。


非常に気まずい空気の中、俺は完璧に逃げるタイミングを失った。


「……お前、また武装の九能と一緒にいただろ。」

「へっ?ぶっ、ぶそー?」


ようやく相手から口を開いたかと思えば、その重たい雰囲気に違わず不機嫌そうな声だ。


というか、ぶそーって何だ?

『くのう』と言えば、俺には和装戦線のお龍さんしか思い浮かばないが。


(…ん?わそーの久能?ぶそーの九能??)


妙なニアミスに首を傾げていると、隣から舌打ちが聞こえた。

そこへ通り掛かった狐顔の少年(同じくnot坊主)が、「アニキ、あんまり玄兎さんをイジメんなよ」と呆れたように……



……この人、君のお兄さん?ちょ、身内なら一緒に連れて帰って!


「おい、よそ見してんじゃねぇよ。」


何とか狐少年に助けを求めようとした瞬間、突然下顎を掴まれて強引に目と目を合わせさせられた。

かと思えば、そのやたら端正な顔は徐々にこちらに近付いてきて、



「お前は俺のものだからな。」



そして避ける間もなく、思いっ切りキスされてしまうのだった。





前略、並行世界より。

とりあえず、ここでも俺は男として見られていないようだ。

(あぁ、ビトーニャ…)
(君は今いずこ?)

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嘘つき、ロンリー。