美藤と幼馴染02(+九能)


※キャラが女の子化している『クロ/ーズLadies』からの異世界トリップ?
※苦手な方はご注意ください。











幼馴染みの『姉妹』が何故か幼馴染みの『兄弟』に変わるという珍事が起きて早数日。

未だ元に戻る兆しはなく、そしてその原因も依然として解っていなかった。


ただ、この異常現象を目の当たりにしているのは俺一人だけのようなので、もしかしたらおかしくなったのは世界というより俺の頭の方なのかもしれない。


(…え、俺?俺がおかしいの?)


一通り確認してみたところ、他の女友達もほとんどが男になってしまっていた。

かと言って男友達が女になったという訳ではなく、俺の周囲の男女比は今、ひどくむさ苦しいものと化している。


これが神様の仕業だとすれば、なんて残酷なことをしてくれたのだろうか。


(挙げ句、今の方が前よりモテてるって何これ?どういうこと?ひどくね?)


「おい、離せ。」


そう言って、俺の右腕を乱暴に引くのは幼馴染みのビトーニャ…ではなく美藤くん。


「後から来たのはそっちだろう。離すのはお前の方だ。」


とやたら渋い声で、俺の左手首をしっかりと掴んで離さないのは和装のお龍さん…ではなく武装の九能くんというらしい。

美藤くんの時も驚いたが、どこをどうすればあの着物美人がこんなワイルドになるのだろうか。

本当、不思議でならない。


そしてそんな二人が今、俺を挟んで睨み合いをしている。


「というか、二人ともそろそろ手を離し」

「あ?」

「すみません。ごめんなさい。黙ります。」

「おい、止めろ。」

「テメェに指図される覚えはねぇな。」


事の発端はつい数分前。

俺がコンビニを出たところ、単車で通り掛かった九能くんが「送ってやろうか?」と声を掛けてくれた。


「いや、俺もバイクで来てるから」と断りを入れてしばらく、何となく世間話をしていると「今度ツーリングに行こうか」なんて流れになって…



『おい。』



…で、現在に到る訳ですが。

二人とも『たまたま』通り掛かったって言うけど、数あるコンビニの中で二人がここを選ぶとなるとかなりの確率のはず。


何気に気が合うんじゃないか?と思ってみても、勿論口にはしない。


確かに俺のよく知る二人も仲が悪かったが、あっちは女の子同士だったからまだ可愛かったと、今ならそう思えた。


というか、本当にそろそろ手が痛いんだけど…!






追記、見知らぬ友人達へ。

「あ。よー、玄兎ー!ナンパ行かねーかー?」


そして金髪はいつでもどこでも事をややこしくしてくれるのだった。

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嘘つき、ロンリー。