せんせいのわんこ

先生とわんこ


最近、犬を飼うようになった。


毛並みは上等。

躾も施されており、命じれば番犬もお使いもきっちりこなす。


おかげで便利屋を雇う必要もなくなり、いい拾い物をしたと一人満足していたのだが、


「あ、おかえり!玄兎!」


ドアの開閉音と共に看護師の声が聞こえ、意識がそちらへと向いた。


「っ、お、おう…」

「早かったんだね。午後から雨が降るって聞いて心配してたんだけど」

「へ、へぇ?そ、そうかっ」


ニナが一歩距離を詰める度、二歩ずつ後退していく玄兎。

その顔は随分と引き攣っているものの、会話は何とか続いているようだ。


(進歩はしている…が、及第点には程遠いな…)


じりじりと壁際に追い詰められていく様子を横目に、煙草を取り出して銜えた。

そして今日の配達ルートに娼館があったことを思い出し、恐らくそれが『帰りが早い』理由だろうと当たりを付けた。


接近は2mが限界、直視は不可。

12才のニナが相手でアレだ。


全く女っ気のない生活を送ってきたと玄兎は言うが、逆にどんな環境だったか興味を覚える。


「せ、せんせ…っ!」


ふと飼い犬が助けを求めていることに気付き、俺は溜息と共に重い腰を上げた。






ごらんよ、cherry

(…一度、便利屋に預けてみるか。)
(!?そ、それは勘弁して下さい…!)


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!


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嘘つき、ロンリー。