Bow-WoW!

#04


ガタン、と乱暴に閉められた扉に、カルテの整理をしていたニナはその手を止めた。


「玄兎?」


見れば顔を真っ赤にし、肩で息をしている。

よほど急いでいたらしい。


また傷口が開いたりでもしたら…と心配したニナは替えの包帯を手に、玄兎へと近寄って行った。


「どうしたの?大丈夫?」

「…うぅ…っ…」


口元を押さえ、俯く玄兎。

だけどそれは吐きそうにしているのではなく、


「また女の人に誘われでもしたの?」


未だ女性に慣れる様子のない玄兎の、その初な反応はそのテの人間にとって絶好のオモチャだった。

だからきっと今回も。


そう思い、問い掛けたニナに玄兎がボソボソと答える。


「…便利屋が、お、女、連れて…」


ウォリックが『そういう仕事』をしているのはニナも知っている。

そこに運悪く鉢合わせでもしたのだろうか?


(あ…)


「もしかして、アレックスさん?」


そう言えば最近、便利屋に新顔が一人入っていたのを思い出し、ニナは玄兎のこの反応に納得するのだった。





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(アレックスさんじゃ、仕方ないね…)
(うぅ…っ)

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嘘つき、ロンリー。