Bow-WoW!

#06


医院を出る間際、今日は外が騒がしいと、あまり出掛けない方がいいとしつこく言い募っていた番犬。

「じゃあ付いて来るか?」と言った時には即二つ返事で返した癖に、行き先が分かった瞬間に尻込みしだして思わず舌打ちした。


そして、今も。


「…チッ…役立たずが。」

「っ…すんません…っ!」


錯乱する薬中の女一人、取り押さえることも出来ず、あたふたと。

かと思えば、俺が引っ掻かれたのを見た途端に殺気を駄々漏れにする馬鹿犬を宥めるのには苦労した。


そしてようやく一段落を終えると、今度は手当ての一つもろくに出来やしない。


(こんなことならニナのところに置いてくれば良かったか…)


奴の女性恐怖症もどきは思った以上に根が深いようだ。

恐る恐る包帯を巻こうとする玄兎の旋毛をぼんやり眺め、この先のことを考えると溜め息がこぼれてしまった。





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そして帰ってきた便利屋が、何を勘違いしたのかこちらに向けて銃を構えた瞬間。

それに飛び掛かる馬鹿犬を見て心底うんざりした。

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嘘つき、ロンリー。