ニン×ヤン×ニン
煙人と元相棒
煙人が刃心高校に転校して早数日。
「お前も来いよ」と何度か誘いを受けたものの、生憎俺には喧嘩目当てに学校を変えるほどの度量はなく、その度に丁重に断りを入れてきた。
それに折角煙人がここら一帯の学校をシメたばかりだ、後の管理は元相棒である俺の役目だろう。
ということで近況報告も兼ね、俺と煙人、そして煙人の現相棒・蜂須賀一矢を交えた三人で久々に近所のファミレスで会うことになったのだが。
「スーパーヤンキー?」
やや興奮気味の煙人の言葉を聞いて、俺の頭には一瞬ヤンキー店員ばかりのスーパーが浮かんだ。
いや、どんな店だよそれ。
「ほら、オレの力あんじゃん?アレ、本当に強い不良に発現する超能力なんだってよ。それで、その超能力を持ったヤツらが
超不良って言って…なぁ、一矢。」
「あー…いや、まぁ…というか、玄兎もお前の能力のこと、知ってんの…?」
「?あたりめーだろ?オレのツレだぞ?」
何やら俺に聞こえぬようにぼそぼそと二人話し始めた煙人と蜂須賀。
その光景に若干寂しさはあったものの、まぁ仕方ない。
しかし、『超不良』か…もしかして刃心高校で流行ってる遊びか何かだろうか?
「どうせなら『スーパーニンジャ』とかの方が面白そうじゃね?」
どういう遊びかは知らないが、ごっこ遊びならもっとそれっぽい名前にすればいいのに、と揶揄い混じりにそう何気なく提案した瞬間、突然空気が変わった。
というか、明らかに煙人の様子がおかしくなった。
「に、にんじゃああ…?」
「…あ…?」
その顔には見たことのない恐怖が浮かび、体はガタガタと震えている。
あまりの変わりように戸惑い、思わず煙人の隣にいる蜂須賀を見れば、何か事情を知っているのか蜂須賀はそっと目を逸らし―…
「…テメェ、蜂須賀ぁ…表出ろや、この野郎…」
「ご、誤解だっ!」
うちの煙人に何しやがった?
相棒というよりモンペ
(洗脳か何かか?どうしよう…なんか煙人がすげー心配になってきた…俺も転校すべきか…?)
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嘘つき、ロンリー。