五年とまほたま01
※魔女宅→落乱。
※キキ成り代わり♂
五年は組の白兎は少し変わっている。
学園指定の制服ではなく真っ黒な忍び装束を身に付け、頭には真っ赤な鉢巻き。
常に一匹の黒猫を連れていて、外に出る時は何故かいつも竹箒を持ち歩いている。
「なぁ、白兎。その格好、どうにかならないのか?」
「そう言われても俺、まほう使いだし。」
「百歩譲って服と鉢巻きと竹箒は良しとしよう…ただし黒猫、お前は駄目だ。」
「いや、じっちゃんはいいだろ。じっちゃんは。問題はそれ以外だ。」
「だってどんなに私が白兎の完璧な変装しても、そいつがいるかいないかだけで見破られてしまうんだぞ!」
「三郎も黒猫を連れとけばいいだけの話だろ…あとハチ、こいつはじっちゃんじゃなくてジジだからな?」
「簡単に言うな…!」
「爺は酷い。」
「いや、簡単だし。爺じゃないし。」
ちなみに『まほう』というのは白兎の故郷の方言らしい。
前に「まほう使いは箒で空を飛ぶんだ」と話していたので、多分『奇術』か『妖術』のことだと思う。
それとも白兎は薬草関係に詳しいし、もしかしたら『幻術』なのかもしれない。
何にせよ、白兎の家系は少し特殊だ。
子は齢十三で独り立ちし、故郷を離れなければならないと聞いた。
「えー?流石にそれは厳しすぎない?」
「え、そうか?」
「そうだ、高野豆腐と同じくらい厳しすぎるのだ。」
「えぇ?」
そして、しきたり通り故郷を出て、しばらく馬借の親方の手伝いをしていた白兎。
その後、かくかくしかじか紆余曲折を経て、今に至る訳だけど…
「あ、雷蔵!」
ふと僕に気付いた白兎がこちらへと駆け寄ってきた。
「図書委員の仕事は終わったか?」
「うーん…もう少し、かな?」
「そっか。じゃあ終わったら皆で遊ぼうぜ!」
「うん!ちょっと待ってて!」
まほたま!
(少し変わったところがある白兎だけど、)
(僕らはそんな彼が大好きです!)
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嘘つき、ロンリー。