リドルとハリーの友人02
白兎のベッドの下から、ダンブルドアが「何か」を持ち去って数日。
その「何か」が気になる白兎だったが、何度尋ねたところで「フォッフォッフォッ」と髭を撫でつつ笑い返されるだけ。
ハリー達も「世の中、知らない方がいいこともあるんだよ…」と言って、取り合ってはくれなかった。
『というより、知らなくてもいいこと…と言った方がいいかしら?』
『僕なら知りたくもないね!どうして君がそんなに気にするのか、分からないよ!』
『だから、ね?白兎、このことはもう忘れよう?』
あの『秘密の部屋』の秘密を暴いた当事者達とは思えないほど消極的な意見に、少々腑に落ちないものを感じながらも最終的には説得されてしまった白兎。
が、その矢先。
「あれは、君よりもずっと前にあのベッドを使っていた生徒が忘れていった物だよ。」
そう教えてくれたのは、とあるゴーストだった。
「忘れ物?」
「そう、親友からのプレゼントでね。あれにはちょっとした魔法が掛けられていたんだ。」
初めて見る顔、いや、どこか見覚えはあるような気がする。
スリザリンのネクタイをした、白兎より少し年上だろうその男子生徒は恐らく、『嘆きのマートル』のように校内のどこかで亡くなったのだろう。
一瞬、その忘れ物をした張本人かと白兎は勘ぐったものの、それを察したらしい相手は先回りして「僕じゃないよ」と肩を竦めてみせた。
そしてその後もしばらく話を続け、夕食の時刻に近付いてきた頃。
「あ、そう言えば名前、聞いてなかった。」
ふと思い出したように白兎がそう尋ねれば、その男子生徒はどこか嬉しそうに微笑んだのだった。
「トム・マールヴォロ・リドル。」
「…ってところで記憶が途切れているから、多分その後すぐに倒れたんだろうなぁ。だから何が起きたかはあのゴーストに聞けば分かると、……えっと、ごめん。俺、何か変なこと言った?」
永眠はご遠慮致します
その後、ホグワーツではダンブルドア指揮の下、大規模な捜索活動が行われたという話。
が、一体「何」を捜していたのか、結局白兎には分からないままだった。
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八周年企画より。
企画へのご参加ありがとうございました!
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嘘つき、ロンリー。