【ゲーム(強制)スタート】07


何だかんだ言いながら、結局俺には何も変えることなんて出来ないだろう。


そう、どこか頭の片隅で思い続けて七年目。

あれほど恐れていた一瞬も、終わってみれば意外と呆気ないものだった…







…なんてモノローグから始めると何だかとても不吉な感じがするが、結論から言ってしまうと俺の親友、セドリック・ディゴリーは無事生きています。

そして今日も元気に、俺の隣で爽やかに笑っています。


(相変わらず距離感はおかしいけど…っていうか、何で俺達、手を繋いで歩いてるんだ…?)


現状もまぁ、かなり謎なものの、それはひとまず脇に置いておくとして。

先にセドリックが助かった経緯について、セドリック本人から聞いた話をしよう。


それは三校対校試合の終盤、巨大迷路のゴール地点で優勝杯を前にハリー・ポッターと対峙した際に起きた、という。


初めは「二人一緒に優勝しよう」と話していたが、ふとセドリックは思い直し、そしてハリーに勝ちを譲った。


正に運命の分かれ道だった。


『その時、白兎の言葉を思い出したんだ。「試合、頑張れよ」って…「でも、」』



―…お前が遠くに行くみたいで、少し、怖い。



どこか照れたようにセドリックがなぞったその言葉は、確かにダンスパーティーのあった夜(そう言えば、あの時は何故かハグされてたな…)に何気なく漏らした俺の本心だった。

ただし、その解釈の仕方は少し違う。


俺は遠回しに「死ぬ」と匂わせたつもりだったが、勿論そんな事情を知らないセドリックは「俺達の関係が壊れる」と捉えた。


(俺の選択は間違っていなかった…というか、スーパースターになるより俺との友情を取るとかセドリック、マジでいいやつ過ぎる…!)


「白兎?」


不意に目頭が熱くなるのを感じて押さえていると、心配そうにこちらの様子を窺うセドリック。

それに「何でもない」と応えた俺の声は少し震えていたかもしれない。








さて、噂では今後、この【物語】はもっと重く、暗いものと化していく……らしい。


(例のあの人…ヴォルデモート、が復活したんだ。それも無理ないよなぁ…)


だというのに不思議と気持ちが落ち着いているのは、一種の「使命感」から解放されたからだろうか。

だから『不死鳥の騎士団』なるものに入団するというセドリックに誘われた時も、俺はあまり深く考えることなく了承した。


(まぁ、セドリックが大丈夫なら、後は何とかなるだろ…多分。)


だが、やはり俺は知らなかった。

それがいかに危険な選択だったかということを。


そしていつか、何故かセドリックと一線を越えた関係になってしまうということを。


この時の俺はまだ、何も知らないのだった。




そしてコンティニュー画面へ!

(え…まだ続くの?これ?)


END!

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嘘つき、ロンリー。