【あいさつをしよう。】04


「何をしているんだい?」










辺りももうすっかり暗くなった時分。

布団を抱え、ぱたぱたと廊下を行き来する万理子の姿を目に留めた栄は、何となくそれを呼び止めた。


「いえね、理一が双子のところで一緒に寝ちゃってて…」

「理一が?」

「えぇ、そしたら理香も「一人で寝たくない」って言い出しちゃったもんだから、今、私達の部屋に理香の布団を運んでいるんですよ。」


まったく、世話を焼かせるんだから。

なんて言いながらもどこか楽しげな万理子につられ、「そうかい」と栄も笑ってしまった。


そしてその後ろ姿を見送って、小さく安堵の息を吐く。

何となく、肩の力も抜けた。


(あの子達、なかなかどうして上手くやってるようじゃないか…)


自分では特に意識しているつもりはなかったが、やはり心のどこかで気にかけていたらしい。


とある事情から、ここ陣内家にやって来た双子。

事情が事情だから無理もない話だが、



(…さて、私も子ども達の寝顔を見て寝るとしようかねぇ。)


そう足を向けた先で、その三人の姿を目にした栄は再び笑ってしまうのだった。






よるのあいさつ

それは、まるで三つ子のような川の字だった。

誰かと誰かは手を繋ぎ、また誰かと誰かは顔を寄せ合っていた。


(まぁ、誰が誰でもいいじゃないか。)
(みんな、おやすみ。)


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143000hitより。
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嘘つき、ロンリー。