【しのびのこども】01
※一年と風魔主(曇天)。
忍びの学校というものに戸惑い、その中に風魔の名を聞いてさらに驚いたのは随分前のことだ。
そしてとうとう、件の学校から来たという一年生の姿を一目見た瞬間、色んなものが吹っ切れた。
全てがもう、どうでもよくなってしまった。
「はにゃ?白兎先輩も風魔なんですかぁ?」
「……あぁ。」
俺のこの目この髪の色を見て、それ以外の何に見えるのか。
なんて問い返すのも馬鹿らしくなるほど、俺とは何もかも違う山村が「じゃあ、ぼくと一緒ですねぇ」とふわふわ笑う。
「白兎先輩はナメクジさんはお好きですかぁ?」
それから自身の操る蛞蝓の話を始めた山村に対し、おざなりに相槌を打ちながら俺は今後について思い巡らせた。
俺の知る風魔が存在しないのなら、このまま忍びになったところで「家族」と再会することは叶わないだろう。
ならばこれ以上、ここに留まり続ける意味はない。
…のだが。
「「「白兎せんぱぁい!」」」
あの山村との邂逅以来、何故かどっと押し寄せてくるようになった一年生達。(その中には勿論山村の姿もある)
大抵俺が学園を辞めようとしている時、まるでそれを邪魔するために狙い定めて来ているような気がするが、まぁ恐らく偶然だろう。
俺の被害妄想だ。
…そう思いたい。
そう思いたい、のだが、結果的に俺は未だ忍術学園を辞めることが出来ずにいる。
案山子は人に成れるのか?
(まぁ、まずはとにかく慣れるしかありませんが。)
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嘘つき、ロンリー。