白髭海賊団と不死鳥の相棒01
「な、なぁ、白兎!」
「ん?」
「こ、今度島に上陸したら、い、一緒に回らないか!?」
「あー、そういやそろそろ次の島に着くんだっけな…おー、いいぞー。」
「!よっしゃあああっ!約束だからな!?絶対だからな!?」
なんてエースとやり取りを交わしたのは、ほんの数日前。
その喜ぶ姿がとても微笑ましかったのをよく覚えている。
それなのに何故上陸当日の今日、エースは膨れっ面でいるのか。
「一体どうしたんだ、エース。一緒に島を回るんだろ?」
「早く行かねぇと時間がなくなっちまうよぃ。」
「何でマルコが当然のようにいるんだよ!?」
理由を聞きだそうとしていた俺とマルコは、エースの言葉に互いの顔を見合わせる。
「おれがいたらダメなのかよぃ?」
「ダメに決まってんだろ!おれは白兎と二人で、」
「!マルコ、もしかしてアレじゃないのか?」
「アレ?」
「エースはお前に何かサプライズ的なプレゼントがしたいとか…」
「プレゼント?いや、でもおれの誕生日はまだまだ先だよぃ。」
「ほら、確か前にどこかの島であったじゃないか。『普段世話になってる人に感謝の気持ちを』。エースはあれの影響を受けてるんじゃないのか?」
「!なるほどねぃ。」
「そうと分かればアレだ…あー、マルコ?お前、まだ仕事があるんじゃないのか?」
「そうだったそうだった。いやー、一緒に行けずに悪いねぃ。」
「おう。また今度なー。……よし、エース。これで大丈夫だ。マルコは何も気付いて」
「いや、全部聞こえてるからな!?というか全然違ぇし!!」
結局その日、何故かエースの機嫌は治らなかった。
思春期って難しいな。
「ふー、知らないフリってのも大変だねぃ…ん?どうしたぃ、サッチ。目頭なんて押さえて。」
「……いや…」
その優しさが辛すぎる。
(知ってるか、エース。こいつら、これで無自覚なんだぜ?)
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嘘つき、ロンリー。