参拾壱:家と職場以外で、あなたがよく
足を運ぶ場所はどこですか?
『本丸と政府以外でってことなら万屋か。あ、でも万屋も政府に入るのかな?』
山姥「万屋以外であんたが行くのは…」
『んー……、俺って現世で遊んだりしないしなぁ。他に行くとこなんて翡翠の本丸くらいかな』
山姥「そうだな。暇さえあれば連絡して行ってるだろ」
『連絡しなくても行ってるね。あいつの本丸って落ち着くし。先に瑠璃が行ってたら速やかに回れ右して帰るけどね。瑠璃は翡翠担当!』
山姥「俺もあのお転婆は苦手だが…、もう少し翡翠を労ってやれ」
参拾弐:よく使う交通機関は何ですか?
『無いね』
山姥「無いな」
『免許はあれど車なんて乗らないしね。今まで使ったことあるのはバスだけど、そんな遠出もしなかったし。自分の足で十分だったよ』
参拾参:行き慣れない場所に行く時、
目印、目安にするものは何ですか?
『行き当たりばったり』
山姥「それで辿り着けるのか?」
『最終的にはね』
山姥「(到着までに盛大な迷子になるのか…)」
参拾肆:あなたが情報を得る時の
主な手段は何ですか?
どこからの情報を一番信用していますか?
『新聞は無いし…、やっぱ真黒先輩になるのか?』
山姥「政府の人間ではあいつしか信用ならないんだろう?」
『まぁそうだね。俺の知ってる政府の人間だと先輩くらいかな。最初は俺も疑ってたけどね、なんだかんだであの人は滅茶苦茶間が悪くて不器用なだけだってわかったから』
山姥「酷い言い種だな…」
参拾伍:幼い頃、あなたはどんな子供でしたか?
友達は多かったですか?
『幼いってどこまでが幼いんだろう?』
山姥「…とりあえず十歳くらいで良いんじゃないか?」
『だとすると…、俺がグレ始めてた頃かなぁ。何もかも嫌で学校とかサボりまくってた』
山姥「…………」
『友達は…最初はいた。でもグレてからはゼロ。俺を怖がってヘコヘコする奴らが周りにいたけど、鬱陶しくて全部無視してた。一人でいるのが楽だったな…』
山姥「…今は?」
『?』
山姥「戻りたいか?一人に」
『…ふふ、いいや。お前らは鬱陶しいとか思わない。いなきゃ困る存在だと思ってるし、いくら楽だったとはいえ戻るなんて御免だよ』
山姥「……そうか」
参拾陸:勉強は好きですか?
『嫌い』
山姥「即答か」
『もち』
参拾漆:あなたは不得意分野は避けて通りますか?
それとも克服しようとしますか?
『避けて通ってたんだけどねぇ、審神者やってたらそうも言ってられなくなった』
山姥「そうなのか?」
『だってお前らの強さって俺の強さでもあるし?俺のせいで折られましたーなんてことにはさせないよ。俺が死ぬ瞬間まで絶対折らせないし沢山使ってやるから、そのつもりでね』
山姥「刀使いの荒い主だ…」
参拾捌:身に付けようとした技術、能力等で
結局身に付かずに諦めたことはありますか?
『俺さぁ、どうしても翡翠みたいなこと出来ないんだよねぇ』
山姥「翡翠みたいなこと?」
『例えば華道とか茶道とか…雅なこと?』
山姥「ああ、そうだな。あんたにはああいう大人しいものは似合わない」
『歌仙が苦手なタイプなんだろうなぁ、俺って』
参拾玖:自分の性格を表現するのに
ちょうどいいことわざ
四字熟語等を挙げるとしたら?
『クニ、何かある?』
山姥「美酒佳肴」
『嬉しいけどそりゃ料理でしょ?俺の性格だってば』
山姥「…………」
『怒んないから言ってみ?』
山姥「……人面獣心」
『ぶはっ!!人の顔して中身はケダモノか!確かに俺だわな!さっすがクニ!!』
山姥「いてっ、叩くな痛い!」
肆拾:自分は記憶力がいいと思いますか?
反対に、覚えられないことはありますか?
『物によるんじゃないかな?忘れたくないことはいつの間にか忘れてるし、忘れたいことほどよく覚えてたりするし』
山姥「覚えられないことは?」
『あー……花の名前とか?』
山姥「は?」
『翡翠といるとよく花の名前出てくるんだけどさ、名前言われてもわかんないんだよねぇ。例えば王道な桜とか向日葵ならわかるけど、その種類?ソメイヨシノとか八重桜、寒桜なんて言われても全くわからない』
山姥「それはまぁ……そうか」