拾壱:字は書けますか?達筆ですか?癖字ですか?
字を書くのによく使う、筆記用具は何ですか?
『字は書けますかって…。馬鹿にされてるんでしょうか?』
薬「まぁまぁ。書けるし達筆だよな。癖も無いし綺麗で読みやすい字だ」
『ありがとうございます。筆記用具は色々ですね。鉛筆から筆まで何でも使います』
拾弐:職業は何ですか?
副業は持っていますか?
『審神者です。副業なんてする余裕ありません』
薬「今更だな」
拾参:職場の人間関係には恵まれていますか?
『今は恵まれています』
薬「…"今は"?」
『養成所の時は色々あったんですよ』
薬「会議の時も睨まれてたよな。通ってた時は大丈夫だったのか?」
『はい。あんなの気にするだけ時間の無駄ですから総無視してました。その成果が私の成績です』
薬「成る程」
『あ…』
薬「?」
『大して困ることでもありませんけど、瑠璃様以外、名前と顔が誰一人として一致しないんですよね』
薬「そ、そうか…」
拾肆:今の仕事は自分に合っていると思いますか?
どんな時にそれを感じますか?
『合っているんじゃないでしょうか?霊力しか取り柄ありませんし』
薬「義母の受け売りか?それだけが取り柄じゃねぇだろう」
『でも、霊力無くして審神者は出来ませんよ。皆さんが私を認めてくれたあの日、審神者になって良かったと心から思いました』
薬「…まったく。俺も大将の霊力、あったかくて好きだぜ」
『ありがとうございます』
拾伍:今、誰と暮らしていますか?
家族構成を教えてください。
『刀剣男士、二十五名です』
薬「家族構成っつってもなぁ…」
『おじいちゃんは三日月。お母さんは光忠…』
薬「え…」
『お父さんは長谷部で、次郎はお兄ちゃんというよりお姉ちゃんですね。短刀の子たちは弟で…』
薬「た、大将…?」
『あ、でも薬研は弟じゃないですね』
薬「は?」
『一番最初に私のこと受け入れてくれましたし、話も真面目に聞いてくれますし、今もこうして相手してくれてます。私の良き理解者…、無くてはならない存在です』
薬「!!!?!?」←赤面爆発寸前
拾陸:今住んでいる家の様子を
差し支えない程度に教えてください。
『様子…。どうですか?』
薬「住み心地抜群だ。黒本丸だったのが嘘みたいに」
拾漆:あなたが日常的に個人的に使う場所は
整頓されていますか?
掃除や整理整頓は得意ですか?
不得意ですか?
『部屋は物が少ないので整頓も何もないですね。掃除は得意だと思います』
薬「本丸の環境、大将が結界張ってからずっと良いもんな。四季もその時期に合わせてるし」
『自分で変えられるとはいえ、そこはちゃんと合わせたくて…。真夏に雪景色は風邪ひきそうなのでしたくないですし』
薬「そりゃ勘弁だな。ぶっ倒れられたら困る。ま、その時は看病してやるけどな」
『(きっと真っ黒い笑顔で怒られるんでしょうね…)』
拾捌:特技(特殊能力)は何ですか?
『言霊とか呪術系でしょうか』
薬「そうだな。言霊って結構精神力とか使うもんなんだろ?」
『言葉に霊力を乗せるわけですからね』
薬「あとは剣術も得意だよな」
『得意ってほどでは…』
薬「謙遜することねぇだろ?長谷部の旦那の時も瑠璃の時も、結果的には大将が勝ったわけだし」
『どっちも受け流してただけですよ。相手の剣の軌道とか視線とか、その時の風向きとか感じながら避けてただけです。無駄に動き回って疲れるの嫌いなので』
薬「(それって滅茶苦茶凄い特技なんじゃ…?)」
拾玖:賞(賞状・勲章)をもらったことは
ありますか?
『ありません』
薬「ねぇのか?大将なら一つや二つありそうだが?」
『ありませんよ。賞をくれるならお金が欲しいです。シロの手術代』
薬「(現実味のある欲求だな…)」
弐拾:免許、資格を持っていますか?
『ありませんね…。強いて言うなら霊力を持ってることが資格ですね』
薬「無くちゃ審神者になれねぇもんな」