『やっと弐拾までいきましたか…』

薬「思った以上に大変だなコレ…」





弐拾壱:体は丈夫な方ですか?
    今までにかかった一番大きな病気、
    または一番大きな怪我は何ですか?


『丈夫ですね』

薬「丈夫だな」

『病気はありませんが、一番大きな怪我は火傷ですね。熱々のお味噌汁被っちゃったので』

薬「…大将、まさかと思うがその火傷痕残ってねぇよな?」

『残ってますよ?』

薬「っ、あのなぁ…」



──三十分後。



薬「できたぞ、塗り薬。毎日ちゃんと塗れよ?」

『ありがとうございます、薬研先生』





弐拾弐:信仰している宗教はありますか?


『信仰…宗教…。付喪神様と暮らしておきながら信仰も何も無いと思いますけどね』

薬「そうだな」

『"刀剣男士教"?』

薬「いやいや無い無い」





弐拾参:好きな行事は何ですか?
    それが好きなのは何故ですか?


『行事は別に…』

薬「無いのか?」

『そもそも参加したことが無いので』

薬「大将…(泣けてくるからやめてくれ…)」

『あ』

薬「!あるのか?」

『シロのお見舞いと両親のお墓参りは大好きです。大事な家族ですからね』

薬「大将…っ(やべぇ目の前が滲んで…っ)」←涙





弐拾肆:あなたは今どんな髪型で
    どんな化粧をしていますか?
    何故そうすることを選んだのですか?


『髪型はストレートに流してます。化粧もしてません』

薬「髪結うのは掃除する時くらいか。理由は?」

『掃除の時は邪魔になるから結います。通常は面倒なので手を加えてないだけです』

薬「それ、加州が聞いたら怒りを通り越して泣くぞ?結う時くらい髪飾りでもつけりゃ…」

『髪紐しか持っていませんし』

薬「今度一緒に万屋行くぞ」

『??はい』





弐拾伍:普段どんな服を着ていますか?
    お気に入りの一着はありますか?


『私服はワイシャツとスカートで黒のタイツですね。内番する時はジャージで、寝巻きは浴衣です。お気に入りなんてありません』

薬「着られりゃ良いとか思ってねぇか?」

『??服ってそういうものでしょう?』

薬「大将…(我が大将ながら何という…)」





弐拾陸:日常的に使う道具は
    丁寧に扱っていますか?乱暴に扱いますか?


『道具は丁寧に扱ってるつもりです。結構長持ちしますし』

薬「そうだな。俺たちの手入れも頻繁にしてくれるし」

『??薬研たちは道具じゃないでしょう』

薬「刀なんだから物だし道具だろう?」

『そうですけど…そこらへんにある物とは違うというか…。……、ああ』

薬「?」

『愛刀。どんな物より大事な私の刀です』

薬「!!!!!」←赤面、口パクパク





弐拾漆:お金はいつもいくらぐらい
    持ち歩いていますか?


『今はほぼ毎日本丸にいますから、お財布自体持ち歩いてはいませんね』

薬「会議とか現世に行く時はいくら持って行ってるんだ?買い物してるだろ?」

『多くても一万円。それでもお札が残るように節約してます』

薬「…大将、自分で欲しいもの買ってるか?」

『??シロのお見舞いとお墓参り用の花束』

薬「あのなぁ…(そうじゃなくてっ!!)」





弐拾捌:ちょっとした臨時収入があったら
    まず何に使いますか?


『皆さんに日頃の感謝の気持ちを込めて振り分けて、残りは全額貯金します』

薬「大将、そこは真っ先にシロの手術代に…」

『臨時収入くれるのは政府でしょう?ならその収入は皆さんのものです。いつも命の危険に晒されながら戦ってくれている薬研たちにお礼しないでどうするんですか』

薬「…………」

『きっとシロだってそうしないと怒ります。あの子も私と同じくらい負けず嫌いの頑固者ですからね。断固として譲りませんよ』

薬「…っ」←涙堪えるのに必死





弐拾玖:自分の持ち物の中で自慢の一品は?


『持ち物…。ああ、これですね』

薬「それは…小さい頃の大将とシロ?シロの病室にも飾ってあったよな」

『はい。二歳の時の写真です。私たちが写ってる写真はこれだけなんですよ。宝物です』

薬「(…良い笑顔だ)」





参拾:縁起、験を担いでやっていることや
   気をつけているジンクスはありますか?


『ありませんし知りません』

薬「もし何か知ってたら大将はやるのか?」

『やらないと思いますよ?たぶん。どんな結果になろうと自分の運次第です』

薬「はは、大将らしいな」


 

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