肆拾壱:作業や仕事をする時に、時間、場所等
どんな環境だと一番はかどりますか?
『特に気にしませんね。いつでもどこでも大丈夫です』
薬「集中力すげぇもんな、大将は」
肆拾弐:春夏秋冬の中で、好きな季節と
嫌いな季節を、それぞれ理由もつけて
教えてください。
『好きな季節は春です。沢山の花が咲いて空も綺麗ですし、気温もちょうどいいのでお昼寝が気持ちいいです。秋もそうですね』
薬「昼寝なんてしてるか?」
『してますよ。でも誰か来た時には気づくんで、皆さんが顔を出す時は起きてます』
薬「気配に敏感すぎるぞ…。嫌いな季節は?」
『夏と冬です』
薬「…理由は?」
『暑すぎますし寒すぎます。お昼寝出来ません』
薬「大将の基準は昼寝か」
肆拾参:好きな食べ物と嫌いな食べ物を
教えてください。
『なんかここに来てやっとまともな質問になってきましたね』
薬「そうだな。シロに聞いたんだが、大将は甘味が好きなんだよな?」
『はい。甘い物は大好きです。おはぎとかお団子とか、和菓子中心ですね。あと、現世でよく買って食べてたのは柚子の飴です。さっぱりしてて美味しいんですよ』
薬「へぇ、今度俺も食ってみてぇな。逆に嫌いな食べ物なんてあるか?」
『ありません。…と、言いたいところですが…』
薬「え?あるのか?」
『苦手なのは乳製品ですね。牛乳も進んで飲んだりしませんし、チーズもそうです』
薬「へぇ。"しちゅー"だっけか?あれは?」
『シチューは唐辛子をたっぷりかけて味を誤魔化して食べます』
薬「と…!?(だから大将のだけ赤かったのか…)」
肆拾肆:食事は一日何回
どこで誰と摂ってますか?
『…………』
薬「こらこら目を逸らすな」
『どう答えるべきかと…』
薬「仕方ねぇな…。大将の場合、一応は一日三食、広間で俺たち全員と食ってはいる。が、書類に没頭する余り食事当番が呼びに行かねぇといつまでも断食しちまうんだ」
『さらさらと筆が進んでる時が多いんですよ。調子良い時って止めたくないじゃないですか』
薬「だからって飯抜くのは違うからな?」
肆拾伍:お酒は飲みますか?
強いですか?弱いですか?
酔うとどうなりますか?
薬「…………」
『薬研?』
薬「ああ、いや…、なんでもねぇ。大将、酒は?」
『まだ未成年ですし飲んだこと無いですよ』
薬「だよな…」
『???』
肆拾陸:睡眠時間は一日何時間ぐらいですか?
寝つき、寝起きは良い方ですか?
『日によりますね。よく眠れる日は六時間くらい。眠れない日はそのまま朝を迎えます』
薬「は?」
『お布団には入りますけどなかなか寝付けない日があって…。天井の板を数えたり縁側で夜風に当たったりして眠気を促します』
薬「因みにそれで眠れるのか?」
『眠れません。気づけば鶏が目の前を闊歩して鳴いてます』
薬「…後で眠り薬作ってやるよ」
肆拾漆:一日の中で、習慣になっていることは
ありますか?
『起床、朝食、朝礼、内番、鍛練、昼食、書類整理、夕食、入浴、就寝。それ以外にありますか?』
薬「あんたはもう少し自分の時間というものを持て」
肆拾捌:趣味は何ですか?
『これといって特には…』
薬「なら、やりたいこととかは?」
『そうですねぇ…。あ、一度で良いので薬研にお手合せ願いたいです』
薬「は?俺とか?」
『一緒に出陣はしても刃を交えたことはまだ無いでしょう?』
薬「それはそうだが…」
『大丈夫です。瑠璃様みたいに真剣でやろうなんて馬鹿なこと言いませんし、所詮は男と女。結果は見えてます』
薬「(そう言うあんたに男(長谷部の旦那)は負けたんだがな…)」
肆拾玖:歌うことや踊ることは好きですか?
演奏できる楽器は何かありますか?
『歌も踊りも楽器も見るのは好きですけどやるのは嫌いです』
薬「意外だな。大将なら歌手も踊り子も似合うと思うぞ?なんで嫌いなんだ?」
『恥ずかしいじゃないですか』
薬「(…そういうところは恥じらうよな)」
伍拾:観劇、映画、コンサート、スポーツ観戦
展覧会等に、お金を払って見に行きますか?
『行きません。お金の無駄です』
薬「言うと思ったが即答しなくても…(節約の鬼だな)」