参拾壱:家と職場以外で、あなたがよく
足を運ぶ場所はどこですか?
『シロのいる病院とお墓参りです』
薬「あんたはもうちょっと外出すべきだと思うぞ?」
『そんな時間あったらシロの面会時間増やします』
薬「(妹想い通り越して姉馬鹿だな。逆も然りだけど)」
参拾弐:よく使う交通機関は何ですか?
『徒歩です』
薬「そういや大将って馬は乗れねぇのか?」
『乗ったこと無いですね…。乗り回すより愛でます。薬研は好かれやすいですよね、馬に』
薬「まぁ、嫌われるよりは良いが…。舐められるから馬当番は苦手だ」
参拾参:行き慣れない場所に行く時、
目印、目安にするものは何ですか?
『地図ですね。もし目的地に知り合いがいればその人の霊力を頼りに行きます』
薬「霊力?」
『気配というか…、なんとなくわかります』
薬「(察知能力も優れてんだな…)」
参拾肆:あなたが情報を得る時の
主な手段は何ですか?
どこからの情報を一番信用していますか?
『人伝に聞くなら真黒さんです』
薬「大将は真黒の旦那のこと信用してるよな」
『悪い人ではありませんからね。恩人ですし、知人の中では一番信頼できます』
参拾伍:幼い頃、あなたはどんな子供でしたか?
友達は多かったですか?
『二歳まではシロくらい笑ってたような気も…』
薬「本当か!?(あんなに笑えるのか!?)」
『はい。シロの髪が黒かった時は見間違えられてましたから』
薬「(見てみてぇ…大将の満面の笑顔…)」
『友達は皆無でした。瑠璃様に懐かれるまでシロとしか遊んだことありません』
薬「大将ッ(泣かせるようなこと言わないでくれッ)」
参拾陸:勉強は好きですか?
『普通ですね。好きも嫌いもありません』
薬「でも学力は一番だったんだろ?」
『暇な時間は勉強以外にやることも無かったですし、とろうと思って一番になったわけじゃないです。ちゃんと授業受けてれば誰だって一番とれますよ』
薬「(真面目だ…)」
参拾漆:あなたは不得意分野は避けて通りますか?
それとも克服しようとしますか?
『不得意分野……不得意分野…………』
薬「………無いのか?」
『……えーと…』
薬「…………」
『…………人間関係』
薬「…………」
『笑顔の練習します』
薬「…………」←涙
参拾捌:身に付けようとした技術、能力等で
結局身に付かずに諦めたことはありますか?
『無いです』
薬「即答か」
『最初は何も出来なくて当たり前です。やらなきゃ身に付きませんし、やってればいつか出来ます。危険上等。当たって砕きます』
薬「("砕きます"!!?)」
参拾玖:自分の性格を表現するのに
ちょうどいいことわざ
四字熟語等を挙げるとしたら?
『んー…。何かありますか?』
薬「"不撓不屈(ふとうふくつ)"。強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさまって意味だ。負けず嫌いの大将にぴったりだろ?」
『…そこまで強いですか?』
薬「強い。男の俺が悔しさ通り越して惚れ惚れするくらいには強い」
『(…惚れ惚れ…)』
肆拾:自分は記憶力がいいと思いますか?
反対に、覚えられないことはありますか?
『どっちでしょう?頭の中で勝手にふるいにかけてる感じですね』
薬「例えば?」
『養成所で学んだ刀剣の知識は全部覚えてる自信はあります』
薬「…ふるいにかけて抜けてってることは?」
『えーと、そうですね……うーん……』
薬「……じゃあ、昨夜は何食った?」
『…ご飯食べましたっけ?』
薬「大将…。瑠璃に誘われて外食しただろ?」
『ああ、そうでした。…………?…薬研』
薬「?」
『どこで何食べたんでしたっけ?』
薬「知るかッ!!ていうかあんたそれ若年性の認知症じゃねぇのか!?」
『そんなことは…。あ、先々週頭のお夕飯は覚えてますよ。鯖の煮付けと、炊き込みご飯と、けんちん汁にしば漬け。小狐丸が骨を喉に詰まらせてましたよね』
薬「なんでそんな前のことは覚えてんだよ…。
(刀剣との記憶はばっちりなんだな…)」