新生活



琉魂街で餓えた生活するのに耐えかねて、この生活を変えようと考えた。私の頭では考えることにも限界があったので、比較的賢そうな大人に色々相談してみたら、死神になれば裕福な暮らしをできると教えてもらえた。
私は、お腹いっぱいにご飯を食べられる生活がしたかった。その思いを胸に、死神になるため、真央霊術院に入学した。
死神になるための勉強をするところらしいが、どうやら私には勉強が向かなかったらしい。授業にさっぱりついていけなかった。


「一色、答えてみろ」
「えぇ?あー、え?わかんないですね」

先生にはため息を付かれる始末だった。わからないものはわからないんだからしょうがないじゃないか。

「あんなに頭悪いのによく学校来れるよね」

近くから私に聞こえるような声で悪口は言われるしくすくす笑われるし、ちょっとむかついた。けど相手にするだけ無駄だと思い、無視を決めた。



「一色、やってみろ」
「はい。君臨者よ、血肉の仮面、万象、はばたき、人のなを…かんすもの、よ……えっと?爪を……壁……」

詠唱もまともに覚えられなくて、またもやため息をつかれた。やばいなぁとは思いつつ、深刻に考えられない自分が憎い。



「じゃあ相手は…一色、やるか」
「はい!」

そんな落ちこぼれの私でも、得意なことはあった。体を動かすことが楽しいおかげで、剣術と体術は得意だった。頭を使わず、見たまま、感じたままに動けば、相手の攻撃なんか避けられるし、隙もすぐ見つけられるから攻撃するのも簡単だった。この時だけは他の子も笑ったり馬鹿にしたりしないから、居心地がよかった。

「やったー!私の勝ち!」

練習相手が男であっても、刀の動きが大体読めてしまうから、負けることはまず無かった。
私が馬鹿だったせいで友達が全然居なかったんだけど、剣術では強くて優秀だったおかげか、少しずつ人が話しかけてくるようになった。みんなに認めてもらえているような気がして、嬉しかった。

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