リアリティを重視する先生に
「つまるところそれでは、漫画がどう背伸びしても、現実の出来事には勝てないということになりませんか」
「ならば君は、現実の出来事全てが、ドラマティックで面白いとでも思っているのか? 僕がリアリティを追求するのは、あくまで漫画を面白くするためだ」
「嘘くさい創作話は、読んでいても冷めるだろう。創作話の中にリアリティが紛れ込むことで、その話は信憑性を持つ」
「……作り物語は、現実の真なる一側面を描き出す、でしたか」
「おい、僕は君と蛍の巻の物語論を展開するつもりはないぞ」
「私だって髭黒の大将と結婚する気はありませんよ。そういうつもりで言ったんじゃあありません」
「待て、君が玉鬘なのか?」
「君を養う僕が源氏になるじゃないか! やめろ、ひとを性犯罪者にするつもりか」
「なるほど、私は玉鬘でなく若紫でしたか」
「馬鹿を言うな、君に気があるはずもない」
源氏物語ネタすまそ。
補足ってどの程度書けばいいのだろう。
more...