幸せになりたいボロ雑巾ちゃんの話
[スレ風/女主/原作知識有/6部]




1:名無しの誰かさん
このスレは釣り
スレ主(オリ主)が前世記憶持ちのジョジョ世界転生者を装った体で進む、スレ民参加型二次小説のようなもの

原作改変・第六部一巡阻止もので、開始時点は原作開始の十二年前、主人公が記憶を思い出した時点。年齢は五歳。
ここでいう「一巡阻止」は、ラスボスの目論見(運命固定)阻止だけでなく、パラレルワールド発生阻止も含む。
スレ主TUEEEやドラマチックな話を期待している人には向かないかもしれない。スレ主にとってはあくまで、現実という体で進むので。

・目標:一巡阻止
・使えるもの:スレ主
どれだけボロ雑巾のように使ってもいいが、スレ主には出来ないこともある。無茶振りは避けて、出来そうなことを堅実に提案頼む。特に今は五歳児なので、できることは限られる。
スレ主の命よりは、一巡阻止の方が優先順位が高い。最悪捨て身も可だが、犠牲は少ない方が好ましい。

2:名無しの誰かさん
おっす糞スレ

3:名無しの誰かさん
今日も釣られに参りました

4:名無しの誰かさん
IDどうやってんの?

5:名無しの誰かさん
お前が神父の神になってDIO掻き消しちゃえよ。はい、一巡阻止

6:1
>>2-3
ようこそ ありがとう
暫く付き合ってくれくださいお願いします

>>4
仕様

>>5
無茶振り。狂信者に改宗を勧めることは難しい

7:名無しの誰かさん
スレ主スペックはそっち指定? それとも、俺らが決めてもいい感じ?

8:ボロ雑巾
こちらが決める。進行もこちらが担当
スレ民には、幾らかの状況を想定してもらって、一巡阻止案を何種類か上げてもらう。それをスレ主が、実行可能そうなものを選んで実行していくかたち。今はまだ、状況説明できるほど、スレ主が現状を把握できてないって設定。
状況はなるべく報告していくので、その度に軌道修正や、改訂案、指示を出してもらうかたちになる

そういうわけで、今回一巡阻止に知恵を貸してくださいお願いします。スレ主のボロ雑巾です。

9:名無しの誰かさん
なんでまだ使われてないのにボロ雑巾なんだよwwww

10:綺麗な雑巾
綺麗な雑巾にしておいた

11:名無しの誰かさん
お、おう

12:名無しの誰かさん
口調ブレッブレやのwwww

13:綺麗な雑巾
追加情報として、家の近所に、例の神父さんのいる教会がある。神父さんはまだ見習い。
私はほぼ毎日、お祈りに通っている。


このような感じで、釣りスレとして立てる。スレ民達は、雑巾ちゃんの話を、創作ネタだと認識。
雑巾ちゃんは五歳児、近所に例の神父さんのいる教会がある。


42:名無しの誰かさん
いいからさっさと神父を殺せ!

43:雑巾
五歳児が自分の体重数倍の相手を殺すのは難しい。ただでさえ性別の差がある。ついでに、前科ができたり普段の素行で行動が制限されるようになるのは望ましくない。

44:名無しの誰かさん
雑巾女かよ

45:名無しの誰かさん
色仕掛けいけるやん

46:雑巾
あっ、そうです。女です
神父様はロリコンじゃないので……

47:名無しの誰かさん
まあ、聖職者だしなあ

48:名無しの誰かさん
雑巾、スレ民に意見求めておきながら、出てきた意見に否定的すぎやろ

49:雑巾
ごめんなさい。ですが、このスレ主、私は、原作知識のある転生者ということだけが特殊な、何かに秀でているということもない、ごく一般の人間です。
神父様に怪しまれれば、それで詰み。失敗は許されません。
直接対決はあまりにもリスクが高いです。堅実な方法をとっての、詰め将棋的な攻略が好ましいと考えています。

50:名無しの誰かさん
まあ、一理あるか

51:名無しの誰かさん
ご都合展開は嫌なのね?

(中略)

57:名無しの誰かさん
今の時期なら教会にDIOいるんじゃね?

58:雑巾
本当だ
この時期に神父の元にDIOって通ってたっけ?

59:名無しの誰かさん
知らんがなwwww

(中略)

71:雑巾
もうやだ


スレで指摘があった通り、教会にDIOが訪れ、そこに雑巾ちゃんは遭遇。とてもこわいおもいをするはめに。
吸血鬼怖い。つるぺた幼女でよかったー! 吸血鬼がロリコンじゃなくてよかったー!
このDIOはまだ時を止められない。

この出来事の前か後に、雑巾ちゃんの両親が亡くなって、教会に引き取られることになる。DIOの息子たちより一足先に神父に面倒をみられる立場に。
その辺のイベントが、スレッド内では突如として設定が追加されていく感じのノリで書き込まれる。

一巡阻止の手段として、スレ内では以下の方針が出される。
@神父殺害
A日記の記憶処理
BGEレクイエムによる神父の意欲消去

DIOの死をもって、第三部終了を確認。
Bの件で、DIOの息子にあたるジョルノの居場所、神父なら知ってるんじゃないの、という話題が出る。


334:名無しの誰かさん
ジョルノとペンフレンドになって「神父様が変な気起こしそうなんです」って相談するイージーモード

335:名無しの誰かさん
>>334
イイネ!

336:名無しの誰かさん
>>334
な阪関

(中略)

:雑巾
ジョルノの連絡先を、調べようとしました。
神父様の身の回りのもののお片付けをしながら、手掛かりはないか探したところ、十年近く前の彼の母親の住所は分かりましたが、彼の現在の住所に関わる情報は得られませんでした。
神父様に届くお手紙も、イタリア方面から届いたものはなく、確認した内容に関しても、彼についてのことはありません。彼については、探りを入れていないのかもしれません。

:名無しの誰かさん
そんなんアリかよ

:名無しの誰かさん
めちゃいい案だったと思うんだけど。雑巾頑な過ぎる。そんなにご都合嫌か。まだこれ、最初に言ってたのよりは納得いく展開だろ

:名無しの誰かさん
雑巾ホント使えない設定なんだな

:名無しの誰かさん
駄作おっすおっす。雑巾ちゃんが頑ななのは今に始まったことじゃないし……

:名無しの誰かさん
ガチで普通のことしか出来ないんだもんなあ……

:名無しの誰かさん
そも、今ジョルノとコンタクトをとれたとして、ジョルノはまだゴールド・エクスペリエンス・レクイエム使えないから

:名無しの誰かさん
まあコンタクトをとれたとして、まずペンフレンドになったことを神父にばれずジョルノを連れて来るとかいう、またハードモードなことになるんですけれどね?

:名無しの誰かさん
まじどうしろって言うのwwww雑巾詰んでね?

:雑巾
代わりに、というのも変ですが。
今回目を通したお手紙で、神父様はジョルノの異母兄弟、DIOの他の息子達のことを探っていることがわかりました。そう遠くないうちに、彼らが来るのだと思います。

:名無しの誰かさん
おー

:名無しの誰かさん
いよいよもって六部が近付いてきたか


雑巾ちゃんは、神父様の天国のお話をする相手として過ごしてきている。神父様からの認識は、毒にも薬にもならない駒。雇用代のいらないハウスキーパー。妹と似ていないことに安心している。
雑巾ちゃんはスタンド使いではないので、後からやってきたDIOの息子達からは見下される立場になる。

やってきたドナテロが、あんまりにも不憫で、割りを食う人間をしていて、悲しくなって、一巡阻止と同時に彼の生存を望むようになる。
時期としては、第六部開始ギリギリ前くらい。


:雑巾
ごめん、本当にごめん。お願い、目標変更、というか、追加させてください。
彼を死なせたくない。優先順位は、かわらず世界一巡阻止が一番ですが、私の命より、ドナテロを優先でお願いします。
・目標:世界一巡阻止、ドナテロ・ヴェルサスの生存

:名無しの誰かさん
無理ゲーが無理ゲーになった

:名無しの誰かさん
変わってないんだよなあ


スレにもいい案は出ず、そのまま事態は急展開。

ドナテロの神父裏切りを庇い、神父に嘘を吐いたことで、ようやく神父は雑巾ちゃんが自分に従順なフリをしていただけのお邪魔ぷよだったことに気付く。雑巾ちゃんをスネイクでばよえーん。
雑巾ちゃんの命を懸けた時間稼ぎでドナテロは延命したものの、結局は死亡。

スレでは雑巾ちゃんが書き込まなくなったので、失踪エタ扱い。


原作を少し早まる形でなぞって、神父は死亡し、彼の望む「新世界」とはならなかったが、パラレルワールドは発生。
そっくりさんな彼女は彼と再会して、それは決して雑巾ちゃんとドナテロではないのだけれど、二人は仲良くなって、このお話はおしまい。




・ボロ雑巾ちゃん
目的のためならば自己犠牲を厭わないおんなのこです。
人間性のモデルは、人狼における霊媒師の役割をこなそうとする真霊媒。狼を見つけて吊るためなら、村の存続のためなら、霊媒ロラで吊られてもいい。故に雑巾ちゃん。

一番の望みは、きっと、一巡阻止した上でドナテロと生き残りたい、とかなんだろうけど、そんなことは一言も吐かない。

女の子だけれど、成長しても色仕掛けは望み薄。
たぶん栄養状態がよくなくて貧相な体つき。心休まる時がないので、ご飯も喉を通らないのです。


・彼女とドナテロ
ドナテロに対する気持ちは、恋とはちょっと違う。
――幸せになりたいなぁ、幸せでいたいなぁ。
そうか、この人は私と同じだったから、この人に幸せになって欲しかったんだ。そんな感じで。
雑巾ちゃんは、ずっと幸せになりたくて、けれども、自分には無理だと分かっていたから、この人(ドナテロ)に幸せになって貰おう、という気持ちでいた。
幸せになれない他人が救われたなら、幸せになれない自分も救われるかもしれない。そんな深層心理で、ずっと救いを、幸せを求めていた。


・彼女と一巡阻止
「そうなる」と分かっている不幸を受け容れるってなんて拷問?
そう思っていただけに原作に抗ったし、神父の目論見を阻止しようと思った。
別に死にたかったわけではないのだが、懸けられそうなものが命しかなかった結果、特攻死を望む雰囲気を纏うことになった。
何もできない自分にほとほと嫌気がさしていて、何もできないままのうのうと生きるよりは、何か遺して死ぬ気でいた。結果死んだ。






・星
第六部を思い出して、次に託して散っていった人たちを美しいなあ、と思いながら、自分も何かを遺せるだろうか、と星を見ながら思う。
(その姿の儚さに、それを見ていたドナテロが、怪訝な顔をする感じ)

ドナテロには、何も役に立たないんだから、大人しくしておけと言われてしまった。
そうだなあ、と私は苦笑する。結局スレッドに、私に出来そうな案は出なかった。私では、決して解決の一手にはなれるとも思えない。けれども、それでも私は、自分にも何かできると信じている。




・ヘンゼル
何故こいつは俺に多めに飯を盛るのだろうか。
秋波を送られているとかではない。絶対にない。食事を盛る彼女の目は死んでいて、そこに恋する乙女の姿はない。ドナテロは、これを嫌がらせだと思っている。

「よく食べて太ってもらおうかと思って」

――体型がかわれば、神父様の身代わりに使われないかもしれないから。
そんなことを彼女が考えているなんて、ドナテロは知らなかった。




・神様、もう遅い
「神父様は、真面目ですね」
「君は熱心だ」
「もう神頼みしか、できることがありませんから。熱心にもなります」

神父様のことは、妹の死を受け容れられなかった自分に失望し、受け容れる覚悟が予めできる、運命の固定された世界こそ幸福だと思い込もうとした人だと私は勝手に思っている。不条理まで神の試練や思し召しだと思って受容していたら、受け皿なんてすぐに限界を迎えてしまう。ついでに、己の行いは、人や法が許さなかろうが、神が赦すのだから「正しい」と思っているのだろう。信仰を履き違えた、とんだ厚顔無恥だ。
真面目で、思い込みが激しくて、自分勝手な人。優しくて、親切で、お節介焼きな人。誰よりもドス黒い悪のくせに、清廉潔白なつもりでいる。私の慕う神父様。
長く彼の庇護を受けながら、これは酷い裏切りだ。私は最低な人間で、彼は最悪な人間だ。

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