明日の今をやり直す[601-700]
601:僕だよ
まず、はじめに。僕が彼と接触を試みた理由は、単純に僕が死にたくなかったからだ。
死にたくなかったのに、自ら関わりにいくのも変な話ではあるのだが。そもそも、僕の家が例の立禁止屋敷の近くで、高校に行くには必ず屋敷の側を通る必要があってね。“全くもって関わらない”というのは、最初からできない話だった。彼の行動圏には、どうしても入ってしまうところにいた。
それでも、屋敷には極力近付かないようにしていたというのに、どういうわけか。僕の何かが、彼の興味を引いてしまったようでね。視線を感じるなと思ったら、彼に見られている、ということが度々あった。
602:名無しの転生者さん
きさま! 見ているなッ!
603:名無しの転生者さん
>>602
絶対誰か言うと思ったwww
604:名無しの転生者さん
僕だよが唐突に凸ったわけじゃないのか。むしろ、きっかけはあっちな感じだな
605:名無しの転生者さん
熱い視線を送るとか軍隊ニキ大胆
606:名無しの転生者さん
軍隊兄貴も僕だよに無関心てわけじゃなかったのか
607:僕だよ
見られているとはいっても、観察するような目であったし、興味を引くとはいっても、彼個人にではなく彼の目的に関わるところでのことだから、『僕自身』に関する関心は、彼にはなかったと思うよ。
そういうわけで、射られるのは時間の問題だなと思ったから、こちらから彼に接触した。
608:名無しの転生者さん
なんでだよwwww
609:名無しの転生者さん
自分から射られに行ったようなものじゃんそれ
610:僕だよ
もちろん、彼と接触したのは、他人の目のある場所でだ。
僕が何かしら事件に巻き込まれて、死んだり行方不明になった時、「最近僕がよく行動を共にしていた相手」として事情を訊かれる立場に置いておけば、彼もすぐには僕を射るなんて迂闊な真似はしないと考えたんだ
611:名無しの転生者さん
時間稼ぎか
612:名無しの転生者さん
それでも気にせず軍隊兄貴なら矢っちゃいそうだけど
613:名無しの転生者さん
変な造語作ってんなよ
614:名無しの転生者さん
矢る(や・る)
スタンドの矢で射る、の意。
615:名無しの転生者さん
使われる場面が限定されすぎてるだろwww
616:名無しの転生者さん
(「射る」じゃ)いかんのか?
617:僕だよ
弟君と早急に繋ぎをとったのが功を奏したらしい。
彼の家へ転がり込めたのも、弟君の手引きがあってこそだった。……今思えば、悪いことをした。嘘はつかなかったが、彼を騙すような真似をしてしまった。軍隊兄貴が、さも僕の長年の友であるかのような態度を僕はとっていたんだ。実際は数日前に初めて一言二言ことばを交わしただけの仲だったというのに。
そうして、僕と彼の仲は打算から始まった。
ここまで書いたところで、昨夜は寝落ちした。
昨夜の僕は、この後どう話を続けようとしていたんだろうか。
618:名無しの転生者さん
知らんがな
619:名無しの転生者さん
忘れちゃったのかwww
620:名無しの転生者さん
僕だよが計算高く見える…と思ってたらこれだよ。前世のお前の賢さはどこにやっちゃったの?
621:名無しの転生者さん
んもー、僕だよったら。ドジっ子さんなんだからー
622:名無しの転生者さん
死の危険(軍隊兄貴)が長らく側になかったから、気が緩んでるのとちがうか
623:名無しの転生者さん
うわ、ありそう
624:僕だよ
まだ、書こうとしていた話の、半分にも届いていないような気がする。
気がするのだが、思い出せないものは仕方がないので、思い付いたところから書こうと思う。
625:名無しの転生者さん
大丈夫かそれw
626:名無しの転生者さん
あれで半分いってないとか、僕だよが寝落ち前に長くなるって言ってただけはあるな
627:名無しの転生者さん
僕だよの語り口のせいかなって思って見直してたけど、内容の方も情報氾濫してたわ……三行にできないのなんか悔しい
628:僕だよ
彼の家にお邪魔するようになった当時の僕は、彼の父親や弓矢といった、いわゆる、軍隊兄貴の隠し事・僕が見てはいけないものが万が一にでも視界に入ることのないように、相当気を張り詰めていた。彼への詮索も、なるべく避けるようにしていたよ。
……避けるようにしていたのに、いつの間にか弓矢を置いている部屋に招かれるような仲になっていたんだから不思議だね。いや、一応僕には調度品だと聞かされていたのだけれど。
629:名無しの転生者さん
ファッ
630:名無しの転生者さん
もうやだこのブラックボックス
631:名無しの転生者さん
どういうことなの
632:名無しの転生者さん
段階踏んで説明できんのかお前は
633:名無しの転生者さん
なんだろう…こう、
僕だよの話って、書き溜めてたり、一問一答の体をとってるときなら、まだ言ってることわかるんだけど、その場で普通に話をさせると途端にさっぱりわけわからん、みたいな、
どうしてそうなった感がすごい。過程がすっ飛ばされてるかんじ
634:名無しの転生者さん
そ れ だ >過程がすっ飛ばされてる
635:名無しの転生者さん
キング・クリムゾン!
あとには、『結果』だけが残る……
636:名無しの転生者さん
「思い付いたところから」は地雷だったか……
637:名無しの転生者さん
頼むから『過程』を含んで順を追って話をしてくれ
638:僕だよ
説明が難しい。思い出すのは容易なのに、言葉にはし難い。そのまま胸の内にしまっておきたいような心地がする。別に隠したいわけでもないのに、不思議だね。
639:名無しの転生者さん
えっ、弓矢ある部屋に出入り許されてた件の説明なし?
640:名無しの転生者さん
僕だよと軍隊兄貴の仲って、結局なんなの……?
641:名無しの転生者さん
僕だよの隠したいところ無理に暴き立てたり、トラウマ刺激したいわけじゃないんだけど、ただ単純にどうしてそうなったのかがめちゃ気になる
642:名無しの転生者さん
お前それアレだ。それだけ思い入れ強くて、その記憶が大切なんだろ。
海辺で集めた貝殻を、見せて回ってきれいでしょ? って自慢するんでなく、小瓶に入れて一人眺めてニヤニヤするタイプの
643:名無しの転生者さん
隠してるわけじゃないけど、話したくないの、なんとなく気持ちわかる気がする
644:名無しの転生者さん
>>642
記憶ってか、思い出が貝殻か
645:僕だよ
>>642
きらい
646:名無しの転生者さん
なんでさ!!!!
647:名無しの転生者さん
当たってたのかwwww
648:名無しの転生者さん
ID確認したら>>642お前、やっぱりエスパーじゃん……
649:名無しの転生者さん
むしろエスパーじゃなきゃどうしようかと思った
650:名無しの転生者さん
君の思い出は桜貝かね? 桧扇貝かね?
651:名無しの転生者さん
>>650
ハマグリ
652:名無しの転生者さん
エスパーじゃないし。ちょっと転生歴長めなだけだし。本物はもっとすごいし。
653:名無しの転生者さん
もうお前がエスパーでいいよ。コテつけろよ……
654:僕だよ
リベンジする
655:名無しの転生者さん
おっ 書くのか
656:名無しの転生者さん
あくしろよ
657:名無しの転生者さん
ふぁいと
658:僕だよ
軍隊兄貴と接触した、その続きから話すとする。
始めこそ、彼とは打算で関わっていたのだが。いつの間にか僕は、屋敷の側を通れば彼に声を掛けるというのが習慣になってしまっていた。
そのうち、打算だとか、そういうことを抜きに、彼と言葉交わすのが楽しくなってきてしまってね。
だって、彼、あんまりにも律儀なんだ。話し掛けられるのが嫌なら、無視すればいいのに。
きっと、きっちり応えないと、気が済まないんだろう。几帳面な性格というのも、困ったものだね
659:名無しの転生者さん
お前が困らせてるんだろうがwww
660:名無しの転生者さん
やってることがストーカーじみててこわい
661:名無しの転生者さん
俺もお前にどんな反応すればいいかわからなくて困ってるよ
662:名無しの転生者さん
僕だよの書いたこれを、近所の人と、挨拶ついでに一言二言交わしているだけと捉えるか、縁もゆかりもない人間に妙に付きまとい声を掛けていると捉えるか……
663:名無しの転生者さん
見なかったことにしよう
664:名無しの転生者さん
>そっとしておこう
665:僕だよ
会話は基本的に、門戸を挟んで交わされていた。互いに、屋敷の敷地の内と外に居るような状態で、だ。
内には、踏み込むのを許さないような空気があった。
軍隊兄貴と町中であった場合は別だがね。彼が弓と矢を手にしていなければ、声を掛けて並んで歩いたりなんかしていたな。
666:名無しの転生者さん
僕だよから承りの取り巻きにも似た何かを感じる
667:名無しの転生者さん
声掛ければ返してくれるっていっても、絶対塩対応だったろコレ……NO断念かよ……
669:名無しの転生者さん
>>666
うっおとしいぜッ!
670:僕だよ
弟君の手引きで家に上がった時も、正直なところ、軍隊兄貴に見つかれば、すぐに追い出されると思っていた。
それまで僕は、屋敷の敷地にすら踏み込んだことがなかったわけだからね。
わあい家に上がらせてもらったぞ。と、僕はまあ、それだけで満足で。見つかって追い出されたら、食い下がらず素直に引き退がろうと、そういう心づもりでいた。
だのに軍隊兄貴は、どういうわけだか、家に上がっている僕を見ても、出て行くようには言わなかったんだ。くどくど文句は言っていたけれど、僕を追い出しはしなかった。
……なんというか、どうしようって、なったよね。どうしちゃったんだいって、思ったよね。
671:名無しの転生者さん
軍隊兄貴突然のデレ
672:名無しの転生者さん
本当にどうしたw
673:名無しの転生者さん
デレ(塩味)
674:名無しの転生者さん
ご乱心かよ……
675:僕だよ
気付けば、何故か夕飯をご馳走になっていた。
肉じゃがは美味しかった。
676:名無しの転生者さん
食ってんじゃねーーーよ!
677:名無しの転生者さん
ちょっとほのぼのしてしまった。不覚。
678:名無しの転生者さん
なんでそんな微笑ましいことになってんの??? なんなの???
679:名無しの転生者さん
なにこれwwwwwなにこれwwww
680:名無しの転生者さん
仲良しか!!!!
681:僕だよ
今まで忘れていたものを、急に人恋しさを思い出させられたような。そんな感覚がした。
不思議だね。
僕が彼に絆されたんだとしたら、きっとそのタイミングは、ここだったんだろうと思う。
682:名無しの転生者さん
それまで僕だよの押せ押せだったんだとしたら、絆されるのも仕方ないかもな……
683:名無しの転生者さん
兄貴なんで僕だよに肉じゃが食わしてしもたん?
684:名無しの転生者さん
軍隊兄貴は僕だよの押しに負けたと推測。今まで執拗に声掛けしてくる僕だよ見てたわけだし、出て行けって言っても素直に聞くと思ってなかったとか
685:僕だよ
なんだか眠くなってきた。
686:名無しの転生者さん
なんでさ!
687:名無しの転生者さん
起きろwwww
688:名無しの転生者さん
おま、さっき起きたとこなんだろ? それまで寝てたんだろ?
寝るなよ? いいか、絶対に寝るなよ? 振りじゃないからな?
689:名無しの転生者さん
ちょっとフランダース感ある
690:僕だよ
>>689
ご覧、ルーベンスの絵だよ
それから、家にお邪魔するようになって、たまに夕飯をご馳走になるようになった。
実はその頃になって、ようやく僕は、
射られることを避けるならば、軍隊兄貴と接触した事実を第三者に知らしめるだけでよくて、別に仲良くなる必要なんてどこにもないことに気付いたのだけれど、
ご飯は美味しかったし、まあこのままでいいかとなってしまった。
691:名無しの転生者さん
完全に餌付けされとるwwwwww
692:名無しの転生者さん
待ってwwwwご飯一緒に食べたり云々の仲って、レインボー家で食事たかってたって意味なのwwww
693:名無しの転生者さん
なんか想像してたのと違うっていうか、思ったよりも僕だよが図々しいんだけどwwww
694:名無しの転生者さん
軍隊兄貴の手料理うらやま
695:名無しの転生者さん
そんなに食べに行ってて、僕だよの親はなんも言わんかったんか
696:僕だよ
相手のお家に、くれぐれも迷惑かけちゃ駄目よって母さんにいわれた
697:名無しの転生者さん
お、おう……
698:名無しの転生者さん
せやな()
699:名無しの転生者さん
手遅れですお母様
700:名無しの転生者さん
既に兄貴は被害甚大なんだよなあ……
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