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姉さん、事件です
私に姉さんはいないけど!!
つーかマジで!!どうしたらいい親父!
今、目の前にニッコリ笑顔の名探偵がいる
その笑顔がどこか黒いものであることに気づいているのは恐らく私1人で
バッタリ遭遇してしまった毛利蘭と鈴木園子、そして私と一緒に居た青子は名探偵が私をジトリと見ていることを気にもしていない
それ処か今日の目的であったケーキバイキングで相席しようと言う話をしている
ただの相席であれば何の問題もないと思えるが、学校帰りの今、私の顔は素顔なわけで。
先日、名探偵の怪我の手当をした時にこの顔を見られたのだ、その時は変装と思われていたけれど
学校帰り、友人と一緒にいるこの顔を変装と思うことの方が無理がある…即ち私が怪盗キッドである事に名探偵は気付いたようだ
それでもってキッドが女である事、本名が黒羽快斗と言うことも知られてしまった
現時点で名探偵が何か仕掛けてくるようなことはないけど、ニコニコした笑顔が怖い
「快斗姉ちゃん、一緒にケーキ取りに行こう?」
「は、はは、いいよ。行こうか」
何故だろう、掴まれた手に感じる強さのせいか、「逃げるんじゃねえぞ」って声が聞こえる気がした
促され手を引かれたまま人気の少ないところまで連れて行かれる
さて……どうしたものか
「…オメー、それ素だったんだな」
「あー…ね、ビックリした?キッドが女で」
「したに決まってんだろ!つーかキッドの時より背縮んでねぇか?」
「禁則事項です」
語尾にハートを付けるように言えば名探偵にど突かれた
女相手に容赦ないぜめーたんてー……
「まあいい。それより黙っててやるから携帯の番号とアドレス教えろ」
「は?」
「この前の借りは返す」
「借りとか別にいいのに。ま、黙っててくれるのは有難いけど」
「いいから早く教えろよ、そろそろ戻らねぇとだろ」
「へいへい…っと」
言われるままに教えるのもどうかと思うけど
この前の様なことがあった時にでも役立てばいいかな、なんて
結構気に入ってるんだよな、この小さな探偵を
「さーて、コナン君何食べる?」
「…甘くねえの1つ」
「…何しに来たの名探偵」
ケーキバイキングに来た意味ねぇじゃん!?
本当に皿にレモンパイしか乗せねえ名探偵の横で皿一杯にケーキを乗せれば引かれた。
……まだまだいけるけど?
「黒羽さん結構乗せたわねー」
「そう?まだまだいけるけど…鈴木さん達はそれだけ?」
「元は取らないと!!でも夏が近いからねー…沢山食べたらその後が怖いわ」
「…なるほど」
「快斗はいいよねー、甘いの沢山食べても太らないし!」
「そうなの!?羨ましい…」
「快斗は脂肪が付いても胸になのよね!!ずるい!!」
ゴフリと名探偵がジュースを噴いた
…何してんの名探偵…
ハンカチを渡せば気まずそうに受け取った
「青子はぺちゃんこだもんね、でも胸に行くのは毛利さんもじゃないの?」
「そんな事ないよー、私は空手で動くけど気を抜くと太っちゃうし」
…名探偵、今度は赤くなってる
なーんか面白くない
「そうなんだぁ。…あ、コナン君 あーん」
「え!?」
「せっかくのケーキバイキングだし食べないともったいないでしょ?だから、あーん」
ずいっと口元にフォークを運べばわたわたしながら口を開けて食べてくれた
顔も赤くなったし、ちょっと満足
ふふ、名探偵と間接キッス!……って私は変態か!