みじかいの

▼2019/06/03:五条悟

「あ、お前さあ十二月の六日から開けとけよ」
「急になんですか? 半年前ですけど。」
「だからぁ、お前六日誕生日じゃん? 僕は七日誕生日だし。一緒に祝ってやろうと思って。僕ってばほんとにやさしい恋人だな〜泣けてきちゃう!」
「……あたし、六日から大阪行きますから」
「……は? 半年前から出張の予定が決まるかよ、なめてんの? この僕が祝ってやるって言ってるんじゃん」
「出張じゃないです、でもとにかくこの日は無理なんです!! ごめんなさい、あきらめてください」
「……じゃあ僕、誕生日に独りぼっちなわけ?」
「そう、なります……ね……」
「あり得ないんですけど、もしかしてお前呪い? 祓っちゃおうか?」
「呪いじゃないです、さとるさん恋人だよ〜〜」
「そういえば僕が靡くと思っているわけ? ……僕も大阪ついていく!!」
「はぁ? 無理ですよ。きても放置になっちゃう」
「なんで大阪までわざわざ行って放置されなきゃならないわけ? 意味わかんない、うっかり祓っちゃいそう〜〜」
「知らないよ……」

とにかく無理!! ライブなの!



▼2019/05/24:五条悟


「ねぇ、暑いよ。どうにかしてって太陽にお願いしてよ」
「五条さん何いってるんですか? 無理に決まってるじゃないですか」
「誰が本気でやれなんて言ったよ。ただでさえ暑いんだから余計イライラさせんな」
「えぇ……」

「は〜〜〜ほんとに暑い!暑い!!ありえない、日本どうなってるの?」
「こんなにエアコンがんがん回して何いってるんですか? てかそのカッコやめたらいいですよ。暑苦しい。」
「は? お前誰にそんな口きいてるの? 僕のこと舐めてる?」
「……めんどくさ」
「よ〜〜〜〜〜しこの天才呪術師であり偉大な先輩のこの僕にそんなこと言うやつにはお仕置きとしてコンビニまでアイス買いに行ってこい」
「は!? サイテー! しんじらんない!!」
「ほらほら、早く行かないとお前のスマホ太陽光の真下において壊しちゃうから」
「ぎゃあ! サイテー! バカ!!」



▼2019/05/24:狗巻棘


「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ついよぉ」
「しゃけ」
「暑いよ!!五月なのになんでこんなに暑いの!?」
「しゃけ」
「は〜〜〜〜???てか棘くん口もと暑っ苦しいよ、見てても思う。暑いよね?」
「しゃけ……」
「でも取れないもんねぇ、困ったねぇ……」
「明太子……」
「うーん…川でも行く? 涼しそうじゃん?」
「いくら?」
「よっし、そうと決まれば行こっか、川」
「しゃけ!!」
「普段は絶対引き止めるけど棘くんも暑さでやられているな…」



▼2019/05/22:五条悟



「あ、やっほーちょうど良かった」

夕方、任務終わりに報告書を提出しに高専に寄ったら五条さんに会った。

「偶然だね、どうしたの?」
「や、忘れ物、して」

忘れ物なんて嘘だ。報告書だしにきましたこれで帰りますサヨナラで話が終わるのに私はどうしてこうなんだろう。
五条さんはちょっと苦手だ。何もかも見透かしてるような感じがして。

「ふぅん、でもいま誰もいないから報告書は明日でもいいんじゃない?」

ほら、こういうところ。なんでもお見通し。
私にちょっかいかけてくるけど本当に真意が見えなくて怖い。
七海さんに昔五条さんのことを漏らしたことがあったが、私が相当酔っ払っていたので忘れてしまった。意味がない、七海さん、すみません。

「え! そうなんですか? じゃあ私も帰りますね、失礼します」
「え、帰っちゃうの? ちょっと待って」

手首をゆるく掴まれる。動けない。意図がわからずオロオロしてると五条さんの手にミニブーケが。
なんでこの人こんなの持ってるんだろう。相変わらず手を離してくれないし。

「はい、これあげる。今日貰ったんだ〜。僕の家にあっても枯らしちゃうだけだし、お前の顔好きだからさ。僕のこと見て欲しくて」

今なんて言った?

「は…?」
「だから、あげる。そんで告白。あーあ、アラサーにこんなこと言わせてどーするの? てか今まで散々アピってたんだから気づいてよ」


もう訳がわからないし、何を言ってる??

「……この花束の花が枯れるまでに返事聞かせて? 待ってる」

じゃあね〜
五条さんはそう言い残してどこかに行ってしまった。

「……うそでしょ?」


もうわけわかんない





▼2019/05/20:虎杖悠二



夏、休日、昼下がり。

彼女が俺の部屋に来ていて雑誌を読んだり映画を見たり一緒にだらけている。
彼女は時たまスマホを覗いて好きなアーティストの曲をかける。

「あー、いいねこのバンド」
「でしょ!歌詞もねえなんだか悠二にピッタリなきがする」

へー、どれ?
ひとつにのイヤホンを片方ずつつけて音楽再生

「いいね、めっちゃ前向き」
「でしょ!もっと聞いてよ、私このバンドのドラムめっちゃすき」

ライブ音源をシングルのC/Wに入れて発売しているみたいでライブ音源も聞けた。最近のバンドはすごいな
終盤の盛り上がり曲でベースやギターがめちゃめちゃな演奏したり、時には演奏しなかったりなのにドラムだけは最後まで音が聞こえる。

「確かにすげ〜…」
「でしょ!もう最高なんだよ……」

今度いっしょにライブいこーね
ニコニコしている かわいい

▼2019/05/20:狗巻棘


「かみのけ綺麗 さらさらだねぇ」

階段に座って訓練しているみんなを見ている狗巻くんの髪に触れる
本当にサラサラだ、怖い、トリートメント何使ってるんだろ
隣に腰掛けてじっと見つめる

「ツナマヨ」
「わたし?わたしのは駄目だよ、パサパサ。可愛そう…」

チリチリと毛先をあわせ髪の毛同士を擦り付ける
ふわり と風が吹いて髪の毛が舞った。
狗巻くんが私の髪の毛を一束掬う。

「?」
「……」

狗巻くんは、私の髪の毛を敬々しく口元へ運び軽くキスした。
瞬間、身体中の熱が顔に一気に集まる感覚に襲われた。

「しゃけ」

口元は見えないけれど目尻が下がっているからきっと笑っているんだと思う。
狗巻くんの頬も少し赤いから、相当勇気のある行動だったろう、みんなもいるし。

「……見られたかな」
「おかか」

気にしないで と言っている気がする。

「そっか、じゃあいっか」

二人の間を温かい風が通り抜けた



▼2019/05/19:五条悟

きらびやかに電飾が光るテーマパーク

「せんせー!!みてー!!すごいよ!!!かわいい!!」

ふだんまともに構ってあげられない彼女のワガママを叶えるために遊びにきた。
大きな音楽やパーク内にある海の上で行われるショーを見て喜ぶ彼女はまぁそれはかわいいわけで。
僕とお揃いで買ったキャラクターの耳が落ちそうになってるのにも気づかないで無邪気に遊ぶ彼女をみて早く僕だけの箱に閉じ込めたいなぁて思った

▼2019/05/19:無題

「ね、したい だめ?」
「なん、いきなりなんですか」
「だから、したいの 今からすぐ。シャワーもいらないそのままのお前がいい。 だから早く」
「ちょっ……と、まって、ねぇ、さとるくん」

がぶり そのまま食べられちゃった

▼2019/05/19:五条悟


「やだ、やだお願いやだ、みないで」
「なんでやだ?」

だってこんなになってる、はしたないって思われたらどうしよう

「やだぁ、」
「はは、ヤダヤダうっさいな」

五条さんは私の両足を掴み左右に広げ股座に顔を近づける そんなのほんとにだめ
クツクツと笑い声が聞こえる

「あーあ、ヤダヤダ言っててもうこんなんじゃん?エッチな子」
そこがかわいーんだけど

そう言って私の、自分でもあまりみたくないところに、綺麗な舌が這われる

▼2019/05/18:伏黒恵


「ねー伏黒くん、今日いいてんきだね」
「ああ」
「なんでこんな日に任務なのかな〜、休ませてほしいよね」
「そうだな」
「えーなんかつまんない……」
「……」
「ねぇ伏黒くんの犬かわいいよね、玉犬?よしよししたいから出してよ」
「呪力がもったいねぇ」
「えーけち!つまんない!」
「そうかよ」

適当にあしらっていたら無駄な会話がなくなるだろ

「ぶー、いじわる…。あっわかった!じゃあ任務終わったらエッチしない?」
「!?しねーよバカなのかお前?」

なにがじゃあなのかそもそもわかんねーよこいつは本当にバカか?

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