賢者の石編 20話
「けど…あの血を引くからとかクレスメントだからとか…そういう接し方じゃなくて…私として見てくれる人と友達になりたいの」
「僕はちゃんと…」
初めて見るレンの涙にその訴えにハッとしたのだろう、ドラコは小さくそう呟いたがレンは言葉を続けた。
「けど、あの事は話せないし騙しているのと同じ。本当の友達になんて誰ともなれない。高望みだって、そう判っているわ」
「僕は、僕はちゃんとレンを見てる!きっかけはそうだったかもしれないけど…僕がいるから良いじゃないか!あいつらなんか、どうせ知ったら捨てるような奴なんか友達になろうとしなくても良いじゃないか!」
「ありがとうドラコ。」
純粋にドラコが言ってくれた言葉が嬉しかった。
ドラコはクレスメントだから…自分と仲良くしてくれてるんだと思っていたから。
「でも、ドラコ…私…ドラコがスリザリンで上手く生活出来ている様に、私もあそこにいられる限りは自分の寮で生活していきたいわ。」
そう言うとドラコは何も言わなかった。暫く沈黙が続くとドラコはゆっくりと口を開く。
「きっと…あいつらには受け入れられないさ。裏切りの血共や穢れた血の奴等なんかに。」
ドラコは小さくそう呟き真直ぐとレンを見る。
「ドラコ…ドラコは私にとっても友達よ。ハリーも私にとっては友達なの。だからそんなに忌み嫌って戦わないで欲しい…下品な言葉で貶さないで欲しいの…ドラコを嫌いになりたくない。」
そうレンはいうとドラコは黙ったままで「ごめんなさい。言い過ぎたわね。」と謝るとその場を後にした。
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