番外編-ジョージ視点-
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「その、姫君って呼び方あまり好きではないんだけど…」
彼女…レンはそう言うとあからさまに嫌そうな顔をする。
「そんな細かい事は気にしなくて良いさ」
「そうそう、気にしないで良い。」
俺らはそう言いながら、レンを互いの間に挟み顔を覗き込む。
そうするとレンは小さく笑みをこぼした。
「で、姫君はなにをしていたんだい?」
「お手紙が届いたから、しまいに戻ってきたのよ。持ち歩いて失くしたら嫌だったから。」
「へぇ、そんなに大切な手紙なんだ。」
「えぇ、命と同じくらい大切よ。」
手紙の差出人を想ったのだろう。
自然とやわらかい笑みをこぼした彼女に俺は目が離せなかった。
これが…本当の彼女の"顔"なんだろうか。
俺らは何も言わずただその光景を眺めていた。
きっと我が兄弟、フレッドも言葉を失ったのかもしれない。
そんな様子にはっとした彼女は直ぐに作り笑いの"人形のような顔"に戻ってしまい寝室へ戻ってしまった。
「なぁ兄弟」
「なんだい、相棒」
「今の顔は…」
「あぁ、反則だぜ」
俺らは顔を見合わせると、ニヤリと表情を変える。
そう、あの顔がもっと見たい。
本当の彼女の"顔"を…。
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