番外編-ジョージ視点-
「…俺達はレンの味方だから。何かあったら…」
「…ありがとう…」
そう俺の言葉は遮られたがレンの大きな瞳からポロポロと溢れ始めて“おかしいな、どうしてだろう”と無理に笑う彼女が、痛々しくて気が付けば抱き締めてた。
「無理に笑わなくて良いんだ」
レンにそう言い聞かせれば、腕の中で声をあげて涙をこぼす。小さな体を震わせながら。
「お願い…嫌いにならないで…」
大きな瞳から大粒の涙をこぼしながら、消えそうな声でそう言うレン。
なんの話か判らないけど、それの所為でレンは本気で笑えないんだと俺の直感がそう言っていた。
「レン、ソイツラみたいな下賤な者に何を言っても無駄さ。理解できるなんて到底思えないね」
“汚い手でレンに触るな”と子憎たらしい声が聞こえ、そちらをみれば、相棒がマルフォイの胸倉を掴み今にも殴りかかりそうだった。
「下賎な奴は直ぐにむきになって…ってレンっ!」
マルフォイが彼女の名前を呼ぶのと同時に腕に重心がかかり、そちらを見れば凭れ掛かる様に気を失っているレンの姿。
とても顔色が悪く、その体は小さく震えている。
「レン…?」
頬に触れれば酷く熱い…
「フレッド、医務室に連れてく」
「そっちは任せたぜ、相棒」
医務室まで全速力で駆け抜ける。
自分の知ってるあらゆる近道を駆使して。
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