賢者の石編 6話
「姫君に会えなくなると思うと、胸を引き裂かれる思いですが…どうかお元気で。」
「また帰ってきたらお食事でもご一緒しましょうね?」
マルフォイ夫妻にそう言われて我に返ると、微笑を浮かべ声をかけられレンは曖昧に笑って返す。
「きっとドラコも姫君も同じスリザリンになりましょう…」
“喜ばしい事だと”と一言彼は言ったが、レンは決して”レン”と一緒だから…ではないとレンは思った。
「ありがとう、ルシウス。でもきっと私はたいした事は出来ないわ」
「なにを仰いますか。息子をよろしく頼みます。」
「それは“レン”に言っているのか“クレスメント”に言っているの?」
レンはふと思っていた事を口に出してしまい“しまったっ!”と思った。
現にルシウスの眉間に一瞬皺がよったのを見逃さなかったし、それを伯父に言われれば後が怖ろしい。
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