賢者の石編 9話
「あら、その手紙、差出人がRJLとしか書かれてないのね。」
ハーマイオニーがふとそう漏らすと、レンはクスクスと笑った。
「いつも遠くから見守ってくれている人なの。私の憧れの人よ。」
名前は知らないけれど。とレンは答えると、ハーマオイニーは「そうなの」と少しだけ微笑んだ。
「あ〜…ミス・クレスメント…お手紙ですか。」
急にそう呼ばれるとは思ってもおらず、思わずビクッと体が飛び跳ねてしまい、恥ずかしそうに振り返る。
すると、驚かせてしまった事にオドオドしているクィレルがそこに居た。
「あ、はい。」
レンはそうとだけ答え、大切そうに鞄の中にしまう。
「きっとご両親もミス・クレスメントが心配でお手紙を書いて下さったんですねぇ…」
ビクビクと何かに脅えながら先生はそう言うと、レンはニッコリと微笑みながら首を横に振った。
7/8
←前へ 次へ→
目次へ