そう言うレンに思わずハリーがニヤリとしたのがわかったが、突然厨房のドアが開きウィーズリー一家とハーマイオニーが入ってきて真ん中にはアーサーが誇らしげに歩いていた。
縞のパジャマの上からレインコートを着ている。
「治った!全快だ!」
レンはスネイプにハリーはシリウスに抱きつく様に仲裁に入っており、互いに杖を向け合い軽蔑の眼差しを向けあったシリウスとスネイプが突然開いた扉を見ている。
「パパ…だからもう少し待ったほうがいいって言ったんだ…」
ロンが小さな声でごにょごにょと言い、アーサーはアーサーで顔から笑みを消し「一体何があったのかね?」と首を傾げるが、スネイプはそれを無視し杖を下ろせば、扉の方へと向かって歩いて行ってしまう。
「ポッター、月曜の夕方6時だ」
スネイプはそうとだけ言うとレンを見遣り言葉を続ける。
「クレスメント、校長の言い付けで明日の朝、我輩がお前の家に迎えに行く。支度をして待っていなさい。」
「えー。帰らないって選択肢はダメですか?」
「却下だ。」
憂鬱そうに「はぁーい…」と返事をすれば、スネイプはマントを翻してその場を去り、気持ちを落ち着かせる様に大きく息を吐きながらシリウスも杖を下ろした。
「アーサー、なんて事のない…古いご学友と…楽しいお喋りをしていたところさ」
その日の夕食はアーサーの全快祝いとして豪華に行われていた。
レンは終始不機嫌な顔をしているシリウスの隣に座り、彼を見遣るも視線を合わせようとしてくれなかった。