そんな時だ。
レンは中から怒りの色を感じれば「危なそうだから、仲裁をしてくるわね」と立ち上がり、中に入るとハリーと目が合いお互いに頷き合えば2人の間に入り、ハリーはシリウスに、レンはスネイプに抱きつく様にして妨害する。
「私を臆病者呼ばわりするのか…!」
「「やめて!」」
「其処を退け、ハリー、レン!」
「現状、退けと言われて退く人はいないでしょう!2人とも仲が悪いのは知っていますがいい加減になさって下さい!」
「私を臆病者と言うのなら貴様はどうだ!?貴様がいて…なぜアクアは自害なんてした!え?止める勇気もなくただ見ていた訳か?それに飽き足らず今度はレンを追い込むとは良いご身分だな!?」
「黙れ…!のうのうとアズカバンで今の様に過ごしていた貴様には判るまい…!」
「シリウス、止めて…!」
ハリーは必死にシリウスを止めようとしているが、シリウスにはその声が届いていない様だった。
「顔を合わせれば喧嘩ばかりして飽きないの!?」
レンがそう大きな声で怒鳴る様に言えば、2人は一瞬瞳を大きくし固まる。
「いつまでも其奴にくっ付いてるんじゃない。」
「貴方達が杖を向き合っているからでしょう!それに私、スネイプ先生じゃなくてガマババァを呪い殺したくなっているだけよ?スリザリンは嫌いだけどスネイプ先生は何度か助けてくれているわ。スネイプ先生もあまり父を貶さないでください。動きたくても戦いたくてもどうにも出来ない辛い気持ちは貴方もご存知なのではありませんか?今自分が動いたら騎士団も周りの皆も危険に晒してしまうと我慢しざるを得ないんです。」
レンがそこまで言えば2人は同時に「ふんっ」と鼻で笑う様に、判るが認めたくない。そんな態度で視線を逸らすが、ハリーとレンが抑えている杖腕からは力が抜けていない。
「助けていようとも守ろうとしていようとも、現状同じ様な事だ。」
「それは貴様にも言えておろう、ブラック!」
「…シリウスが闇の魔術に対する防衛術の先生になったら毎日楽しいかも。なんて思った私が間違いだったわ。廊下ですれ違いざまに決闘とか始まりそうで嫌だもの。」