「帰る時には此処を通るわ。血の力の結界だから私以外には破れない。ハリー貴方も大丈夫?ふらついているわ。」
「さっき頭を打ったから…大丈夫。」
レンはハリーの後頭部に手を翳し癒そうとすれば、有難うと微笑んでくれた。
「キミと合流出来ただけでこんなに心強いとは思わなかった。レン、一緒にロン達を探してくれるかい?」
「勿論よ。」レンがそう言うと、ハリーがレンの手をとったその時だ。
バンッと扉が開き、流れる様に入って来たのは無傷のルーナ、そして壁に凭れ掛かりながら崩れる様に座って行くジニー、変に笑うロンだった。
ハリーは咄嗟にロンを支えているが、レンは慌ててジニーに駆け寄りジニーが押さえている踵に手を翳して癒す。
「踵を砕かれたのね…」
「有難う、レン。」
「奴らが4人で追いかけて来てあたし達、惑星がいっぱいの所に追い込まれたんだ。とっても変な所だったよ。あたし達しばらく暗闇にぽっかり浮かんでたんだ。」
「ハリー、臭い星を見たぜ。ハリー、解るか?僕達、モー・クセーを見たんだ。…ハハッ」
「ジニー、私達が正しい扉が見つかるまで此処に居るのよ。結界の中に入って。ロンとハーマイオニーをお願い。ルーナ、貴女も。絶対に結界から出てはいけない。其処なら見つからないし私が解除したり死なない限りはその結界は解けない。大丈夫よ。」
レンの言葉に2人は渋々頷くと結界の中に入り、レンは目くらまし魔法を3人にかけた。
ロンにもかけようとしたその時、反対側の扉が開き、ベラトリックスが「居たぞ!」と甲高く叫び、ハリーはロンを無造作に目の前の扉に投げ入れ、レンを引っ張ってその扉に飛び込んだ。
レン達はハリーの指示に従い扉という扉をくっつけ机でそれを塞ぎながら奥へと進んで行くが、大きな脳みそが入った水槽の前に来るとロンはヘラヘラと千鳥足で近寄り「脳みそがあるぜ?」とそれに向かって杖を向けた。
「ロン、手を出してはダメ!」
ロンを止めようとした直後、背後の扉が吹き飛びレンの体はその衝撃で宙を舞い、壁に叩きつけられ意識が遠退いた。