だがその前にルシウスが立ち塞がり、レンがそれを邪魔しようとするも近くにいる死喰い人がレンに襲いかかり、レンはその光線を防いだ。
そんな時、肩にそっと優しい温もりが触れ「よう仲間を護り頑張った。後は任せなさい。」耳元でそう言う数ヶ月ぶりのその声はレンの心を温かいもので満たし、涙が溢れそうだった。
「ダンブルドア!!」
ネビルの汗ばんだ顔が恍惚の表情でそう叫ぶと、死喰い人達は次々に叫び仲間に知らせて逃げて行くが、ダンブルドアは杖を一振りすれば見えない糸で引っ張った様にいとも簡単にそれを妨害した。
だがダンブルドアの登場にベラトリックスとシリウスは気付かないまま白熱した決闘を繰り広げている。
「さぁ、こい。今度はもう少し上手くやってくれ!」
ベラトリクスの赤い光線をシリウスは避け、笑みを浮かべてそう叫べば、レンは慌ててシリウスの方へと駆け出した。
「ダメ…ダメ…ッ!」
ベラトリックスが杖の杖の動きに慌てて武装解除を唱え、それが彼女に当たる瞬間、その杖からは閃光が放たれ、レンは思わずシリウスに向かって「避けて!!」と叫び彼に向かって走りながら瓦礫をその光線に向かい勢いよく飛ばした…が、それも虚しく閃光がシリウスの胸を貫き、レンとハリーは悲痛の叫びをあげた。
シリウスはそんなレンに苦しそうな表情をしていたものの、フッと優しく笑めば背後にあったカーテンの向こうに飲み込まれて行く。
あぁ、水晶玉で視た…あの風景だ…あれが起こってしまった…。
「シリウス!シリウス!!」
レンは慌てて追いかけようと走り出すも、それをキングズリーによって取り押さえられ、レンは暴れながらシリウスの名を叫び続け、ベラトリックスはニヤリと笑い杖を拾えば「死〜んだ、死〜んだ、シ〜リウス、ブラ〜ック」と、どこか楽しげに歌っては笑っている。
そんな心の底から不快な歌に耳を貸さずにシリウスの元へと行こうとするレンだったが、再度杖を振るわれ、キングズリーはそれを庇い苦痛の表情に身を歪め床に倒れていった。
「キングズリー…?ねぇ…どうして眠っているの…?」
レンに凭れ掛かり滑り落ちていくかの様に倒れるキングズリーに、レンの理解が追いつかない。