第13話:前夜
ホグワーツに戻らなくてはいけない日が近くなれば「もうすぐで暫く離れ離れなのだから、思う存分ハリーを連れ回して来て。」と、レンの証言通り、思う存分ドライブを楽しみ、次の日はそれをサイドカーに変化をさせれば、行きはレンが後ろに、そして帰りはハリーがシリウスの後ろに乗ると交換しては、色々な所に遊びに行った。
ハリーがあのダーズリー一家の所為で良い記憶がなかったという、マグルの遊園地に2人を連れて行く。
初めに乗ったジェットコースターが「グリンゴッツのトロッコの方が怖いわ。」と真顔で言うレンと、「私のバイクの方がもっとスピードが出る。」とニヤリと笑うシリウスにハリーは声を上げて笑う。
閉園時間までたっぷりと遊んだ後、シリウスは3人でお揃いの土産を買い、ハリーは大きなクマのぬいぐるみを買った。
「ハリーが、ぬいぐるみが好きとは思いもしなかったな。」
「まさか。レンにあげようと思って。」
「私?」
レンは思わずきょとんとすれば「今まで誕生日祝えなかったから。」と、バイクに乗り込む前にその大きなテディベアをレンに渡した。
レンは受け取りながらも、未だ驚いた顔をし、シリウスは優しくハリーの頭を撫で、ハリーはどこか照れくさそうだった。
「有難う。」と嬉しそうにレンはお礼を言いそれをぎゅっと抱きしめながら、隣の席に座ると、レンはそのクマに魔法で緑のリボンをつける。
「この子の名前、ハリー二世にするわ。」
「やめてくれる?」
ハリーは思わず笑ってはツッコミを入れ、レンもシリウスも思わず笑った。
そんな楽しい思い出づくりの日々は終わり、最後の晩、レンの提案で3人は一緒に寝る事にした。
「なんで私が真ん中なんだ。」
とシリウスが思わず言い、レンもハリーも笑う。
「両手に子供達なんて至福でしょう?」
とレンが悪戯っぽく言うと、シリウスはそれに納得した様だ。
(P.58/全P.208)
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