しおりを挟む / しおり一覧

「こうしちゃいられない…」
レンが再度ロビーに戻るとその壁は回転し始めピタッと止まり、其処から傷だらけのネビルとネビルに担がれた気を失ったハーマイオニー、そしてハリーの姿が現れた。
「どうして引き返さなかったの…!」
ネビルはレンの姿を見れば膝をつき「ぶじでえがっだ!」と血を流しながら涙を零し、レンはネビルの鼻に手を翳してそれを癒してやれば流れ出る血が止まった。
「電話の所でレンのネックレスと書き置きを見たよ。…けど、これだけあってレンが居ないっていう事は、レンが攫われたかもしれないって思ったんだ。罠でも助けなきゃって…電話の所で皆には引き返すように言ったんだけど…一緒に行くって。間違いだった…僕が皆を死なせてしまう…」
「落ち着いてハリー。ハーマイオニーは大丈夫。私が事前に術を施したでしょう?これくらいならマダム・ポンフリーが癒してくれるわ。」
ハーマイオニーにも手を翳し体を癒しながらそう言えば、ムーディの時にしたように地に結界を張り、其処にハーマイオニーを寝かせた。
「帰る時には此処を通るわ。血の力の結界だから私以外には破れない。ハリー貴方も大丈夫?ふらついているわ。」
「さっき頭を打ったから…大丈夫。」
レンはハリーの後頭部に手を翳し癒そうとすれば、有難うと微笑んでくれた。
「キミと合流出来ただけでこんなに心強いとは思わなかった。レン、一緒にロン達を探してくれるかい?」
「勿論よ。」レンがそう言うと、ハリーがレンの手をとったその時だ。
バンッと扉が開き、流れる様に入って来たのは無傷のルーナ、そして壁に凭れ掛かりながら崩れる様に座って行くジニー、変に笑うロンだった。
ハリーは咄嗟にロンを支えているが、レンは慌ててジニーに駆け寄りジニーが押さえている踵に手を翳して癒す。
「踵を砕かれたのね…」
「有難う、レン。」

(P.12/全P.49)
前へ | 一覧へ | 次へ