しおりを挟む / しおり一覧

「僕、レンがどう思ってるかが知りたい。」
「私はヴォ「なぁ、クレスメント。ちょっと良いか?」」
話をしようとすれば声をかけられ、レンは思わず話し中だと判らないのだろうかと思い眉を顰めるも「どうしたの?」と顔を向ければ其処に居たのは自信ありげに格好つけて立っているマクラーゲンだった。
これが漫画であればキラキラとした効果付きであろう雰囲気で髪をかきあげる姿にレンは首を傾げてしまう。
「あの後、倒れて医務室に運ばれたって聞いたけど、大丈夫だったのか?」
「えぇ、何も問題ないわ。ご用件はその事?」
「いや。もし良かったらさ、今度のホグズミード一緒に行かないか?」
「どうして?」
「どうしてって決まってるだろ?親密になりたくてね。是非、キミと。」
その言葉にレンは「私と?」と言いながらきょとんとして、どうしてまたそんな事を…と言いたげに瞳をぱちくりとさせた。
「ごめん、レンはちょっと僕達と前々から約束してる事があるんだ。また次の機会にしてやってよ。」
ハリーはそうレンが答える前に言えば、じゃまた今度な。とレンにウインクを飛ばして去って行った。
「…変な人ね。」
レンは意味が判らなさそうに呟けば3人は思わず吹き出し笑ってしまっていた。
「あの人がグリフィンドールだったの今、知ったわ…ってどうしたの?」
可笑しそうに笑う3人にレンは小さく首を傾げてしまう。
だがハリーも女の子の視線が集まっていれば、とりあえず移動しよう。と、皆は朝食を取りに降りて行った。
女の子達がクスクスと笑い声を立て聞き耳を立てていたりで、あの話は出来そうにもないなと思えばレンは小さく息を吐いた。
その後、歩きながらもロンは一年生に指をさすなと注意したり、ハーマイオニーは噛みつきフリスビーを禁止されていると取り上げれば、これ欲しかったんだ。とロンが言ったことを咎めようとしたが、ラベンダーの今のロンは面白かったと言いたげにくすりと笑った所為でロンは得意げな表情を見せていた。
大広間へと着けば、ロンはオートミールやベーコン、卵を掻っ込みながら、ハグリッドが今年も4人が自分の授業を受けるつもりだと思っている事を話して聞かせてくれた。しかもグロウブと相当仲良くなっているらしく、躾たら助手にしたいとも話していたらしい。
それにハーマイオニーは気落ちした顔をし、今年も魔法生物飼育学を続けるなんて考えられるはずがないじゃ無い!という。
レンはオートミールを食べながら「どうして?」と聞くと3人とも信じられないという様な表情をしている。
「私達が頑張っていたのは、あの授業を好きだからじゃなくて、ハグリッドの為よ?」
「それに今学年あの授業を受けようって生徒は1人もいないぜ?」
「あら。それじゃ私1人で個人授業になるわね。それはそれで楽しそうだわ。」
そういうレンに3人から驚きの表情が消えなかった。
「小さい頃からハグリッドにはいろいろ話を聞かせてもらっていたし、違法な生物が出てこなかったら好きよ、私。それに占い学を止められるなら何でも良いわ。」
「レン、マルフォイがもしレンがそう考えるの予想してたら…2人っきりになる可能性だってある。僕達が居ない所であまり2人っきりになって欲しく無いよ、僕。」
「ドラコは私の好みや性格を理解しているでしょうから、そう予想は出来るでしょうね。けど、ドラコがそんな事の為だけに一年興味のない授業を受けるとか、そもそもあんな態度をとり続けていて、引き続き授業を受けられるだけの成績をとれていると本気で思っているの?」
レンがそう言うとハリーは思わずにやりと笑ってしまっていた。
「でも待ち伏せとかされるかもしれないだろう?な、頼むから。」
なぜかレンはハリーに説得され、渋々頷いて見せた。
「他にたくさん人がいそうな授業なら1人でも平気って事よね?」
「うん、まぁ…多分ね?」
ハリーは曖昧にそう言うとレンは小さく笑ってしまった。


(P.78/全P.208)
前へ | 一覧へ | 次へ