第26話:ケイティとリーアン

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「そういえば昨日、貴女帰りが遅かったけれどなにしてたの?」
「スネイプ先生のところに聞きに行くって言ったでしょう?」
「それにしては遅かったじゃない。」
「ついでに書類の整理を手伝わされたのよ。虫の居所でも悪かったんじゃないかしら。」
なんて事ないと言いたげに言えば、これ以上レンに話かけさせない様にしたかったのか、ジョージが「ロン、さっきから熱心に何見てんだ?」と声をかける。
「あ?なんでもない。」
ロンは慌ててバーから目を逸らしていたが、レンは今し方香った香りの方が気になりそちらに視線を向けると、お手洗いの方に誰か歩いて言った様だ。
「『なんでもない』さんは、裏の方で、ファイア・ウィスキーを補充していらっしゃると思うわ。」
「なんだ、お前。マダム・ロスメルタに夢中なのか?」
ハーマイオニーは嫌味ったらしく言い、ジョージはニヤニヤしながらそう言えば「魅力的な曲線美美女だもんなぁ?」とロンを揶揄い続けたが、ロンは2人のツッコミを無視しては、バタービールをチビチビやりながら威厳がある体で沈黙を保っていた。
「なに見てんだ?」
ハリーはなにやら考え事を始めた様だったし、ロンは沈黙を保ち続ける所為で飽きたのか、ジョージはレンの耳元でそう囁くとレンは視線をジョージに向ける。
「なんか変に魔法の香りがして…。」
そう言い少しすれば、お手洗いの方からケイティが出て来たのが判り、レンは残りのバタービールを一気に飲み干しては「先に行くわ。」と立ち上がると「送ってくよ。」とジョージも同じ様に立ち上がる。
2人は慌てて三本の箒を出て行ったが、ハーマイオニー達も慌てた様子だ。
「あれはケイティとリーアンか。」
「知っているの?」
「あぁ。ケイティの事は知ってるだろ?クィディッチのチームにいたしな。リーアンはケイティと結構仲の良い友達だぜ。…ケイティの奴、俺と1度目が合ったのに何も言わずに出て行ったな…。」
「多分服従の呪文よ。…偽物のムーディに比べたらお粗末な呪文の掛け方ね。あの時私は切羽詰まっていたからかもしれないけれど、彼がかけた服従の呪文に私は気付けなかった。今回のは三本の箒内で鼻につくほど魔法の香りがしたわ。」
「なんか嫌な予感ばビンビンするな…。」
「えぇ。」
ジョージは自分のマントをレンにも羽織らせながら、自分の方に抱き寄せ支えながら前に進んで行く。
ジョージが近くにいてくれるおかげで渦巻く霙の中でも声を張り上げなくて済んでいる。


(P.118/全P.208)
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