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「ナメクジ集団じゃなあ。まぁパーティを楽しんでくれ。ああそうだ、君達をナメクジの王様と女王様にできるし、いっそマクラーゲンとくっつい…」
そこまで言った時、レンは慌ててロンの口を自分の手で塞ぐと、その意地の悪い笑みを浮かべたロンの視線がレンに向く。
「ロン。それ、貴方の悪い癖よ。言って良い事と悪い事がある事がある事ぐらい判るでしょう?パーティは一人パートナーを招待出来るの。ハーマイオニーはロン、貴方を誘おうとしていたのよ?」
あまりにも興味がなさすぎてスルーしていたその話題を思い出しながらもそう言うと、ハーマイオニーの顔は真っ赤だが小さく頷き、ロンはきょとんと瞳を丸くしていた。
「え?」
「レン、もう良いわ。そこまで馬鹿馬鹿しいって思ってる様なんだもの、どうでも良いわ!」
「僕を誘うつもりだった?」
ロンはレンの手を退かしながら、先程の嫌味ったらしい言い方ではなく何処か丁寧に聞き返していた。
「そうよ。」
それとは反対にハーマイオニーは怒った様に言う。
「でも、どうやら貴方は、私がマクラーゲンとくっついた方が…」
一瞬間が空いてはとても小さな声で「いや、そんな事はない。」とロンが一言。
だが、その瞬間ハリーは種ではなくボウルを移植ゴテで叩き割ってしまい、その音と「レパロ」と魔法を唱える声にハリーが戻ってきていた事に気付いた二人は話を止めてしまう。
ハーマイオニーは取り乱した様子でスナーガラフのタネから汁を絞る正しいやり方を見つけるのに慌てて「世界の肉食植物」という本を探し始め、ロンはバツが悪そうな顔だったが、どこか満足げにレンには見えてしまった。
「先の尖ったもので穴を開けると良いのよ。」
「それじゃ、レンは絞る方をお願い。僕はまた種を取ってくる。」
「判ったわ。」
ボウルを受け取ってはそれを破ろうとしたのだが、タネを押さえておいて。とハーマイオニーはあの話を続けるつもりはない様でレンにそういうと割る作業に取り掛かる。
レンはちゃんと話をした方がいいと声をかけるも、貴女の手に穴をあけたくないから集中させて。と話を遮り、やっと種を破り、芋虫の様にうごめく薄緑色の塊茎でボウルがいっぱいになった時、ロンが「やったあ!」との声と同時に二つ目のタネを引っ張り出した。
それから後はパーティに触れる事なく授業が終わり、この皹が大きな亀裂にならなければ良いな…と、レンはどこか心配だった。

(P.130/全P.208)
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